フタバ食品は11日、かき氷ナンバーワンブランドの「サクレ」シリーズから「トマト」(200ml、120円)を新発売。同ブランド初の野菜フレーバーで、トマトを中心に複数の野菜ピューレをぜいたくに使用。コクがありつつも爽やかな甘みを楽しめ、上乗せのスライスレモンとも相性抜群の自信作に仕上がった。「かき氷にトマト」という話題性のある商品として、この夏、店頭で大きな関心を集めそうだ。

同品は近年のトマトジュース人気や、外食でのトマト味のかき氷の登場を背景に開発がスタート。2種類のトマトピューレを使った濃厚かつフレッシュなかき氷に、同ブランドおなじみのスライスレモンを載せている。かき氷部分には、カボチャ、ニンジン、赤ピーマン、ブロッコリーのピューレも少しずつ配合。計20%の野菜汁を使用し、爽やかな中にも深みのある味わいを実現した。

トマトは近年、小型のものを中心に高い糖度をもつ品種が市場によく出回るようになり、デザート感覚でそれらを摂取する動きが広がっている。一方、健康報道からトマトジュースの需要は高止まり。「サクレ レモン」のメーン購買層である50~70代がトマトジュースのメーン購買層でもあることから多くのユーザーを獲得できると見込まれた。

同ブランドは昨年に続き今夏もキリン「のどごし〈生〉」とのコラボレーションを実施。暑い夏に「サクレ」を入れた爽やかなレモン風味のビールを提案する。一方、トマトジュースのカクテルなど酒とトマトの相性の良さもすでに実証済み。同品とビールを合わせた「レッドアイ」風な飲み物への応用など、今後の展開可能性も期待されるところだ。

◇日本食糧新聞の2018年6月8日号の記事を転載しました。