「肉バル&魚バル カツオ 立川店」はバル仕立ての料理とワイングラスに注いだ日本酒の組み合わせを提案する東京・立川の新店。オープンして1ヵ月も経たないうちから「コレを食べに来た」と言うリピーター客を生み出す爆発力を発揮した商品を生み出した。

プレミアムなトッピングができた理由は

半分にカットした煮卵の上に、北海道産の新鮮な生ウニとA4ランク和牛の希少部位シンシンを真空低温調理したローストビーフをこぼれんばかりに盛り付けた。煮卵という商品名から想像もつかないプレミアムなトッピングを見るや、客は歓声をあげてSNSに写真を投稿。文字通りの“最強”ぶりを見せている。

煮卵はカツオだしベースの上品な醤油味に仕上げている

「実は~」と榎本薫料理長は苦笑いしながら商品開発の経緯を語る。「オープンしたばかりでキッチンはワンオペ状態。卵料理をメニューに入れたいけどストーブにつきっきりになる卵焼きを作る余裕なんてありません。どうしたら調理負担の軽い卵料理を作ることができるか脳みそを絞り出して出てきた商品なんですよ」。

同品なら切って盛るだけの軽オペレーションな上に付加価値も高い。ここ数年で提供店が急増しているウニをローストビーフで巻いた「う巻き」のトレンドを押さえつつ、独自性の高い商品に昇華させたところに榎本料理長のセンスが光る。

【店舗情報】
「肉バル&魚バル カツオ 立川店」
所在地=東京都立川市柴崎町3-10-5 FMビル2階

◇外食レストラン新聞の2018年6月4日号の記事を転載しました。