プロ野球や格闘技の選手やモデルなども顧客に多いトレーニングジム「トータル・ワークアウト」。その特徴はトレーニングと食生活の両方から理想の体づくりをサポートしている点。そんなアスリートの食事法を気軽に食べられるカフェ「トータル・フーズ」で7割の注文率を誇るのが3、5、8種から選べる「スーパーフードデリプレート」だ。

デリ8種でタンパク質40g超が摂取できる

デリ商品は常時14品をラインアップ。定番アイテムは単品で20.8gのタンパク質を摂取できる「ミートローフ甘酢餡」や同17gの「鶏もも肉のおろし餡」など高タンパク質メニュー4品。10品を揃えるシーズンメニューは「さつまいもとりんごの豆腐ディップ ゴジベリー添え」や「アマニシードと海藻 スティック野菜の酢味噌和え」といった野菜中心の料理が並ぶ。

1品40gずつ盛り付けることから5種で200g、8種で320gとボリュームはしっかり。男性は8種、女性は5種をチョイスすることが多い。

「デリ8種で40g超のタンパク質の摂取を基準にメニュー設計しています。すべてで高タンパク質、低脂肪、低糖質をコンセプトにしていますが、野菜メーンの品にはゴジベリーやアマニシードといったスーパーフードをトッピングして栄養価を高めている点が当店の独自性といえます」と責任者の村岡貴志さんは語る。

デリ商品以外にも高タンパク質、低脂肪、低糖質のフードメニューを多彩に揃える。「カジキと小海老のココナッツカレー(キヌアのコールスロー付き)」は1,250円(税込み)

パーソナル・トレーナーがトレーニングと食事指導

スーパーフードとは、単体でビタミンやミネラルなど特定の栄養価が飛び抜けて高い、主に植物由来の食品のこと。同店ではデリ商品の他にはスムージーやプロテインといったドリンクにミックスする使い方で提供している。

デリはどんな組み合わせをしても価格は同じだが、「たとえば女優の方は細くきゃしゃに見せたい、モデルは引き締まったスタイルにしたいという方が多い。そうした目的に合わせてメニューを組み合わせできるのがデリの長所。当ジムはパーソナル・トレーナーがトレーニングと食事指導の両方をしているので、会員の方と一緒に来て指導している姿をよく見かけますよ」(村岡さん)。

店頭に並ぶデリはキッチンで手作りしており、添加物は一切使わず、ドレッシングなども自家製している。テークアウトも可能だ

鶏肉、白身魚、イカなどの魚介を中心に使用して高タンパク質と手頃な価格を実現。蒸す、煮るといった油を使わない調理法を主としており、炒める場合も油の代わりに水を使うほど。砂糖はもちろん、野菜でも「根菜は糖質が高い」(村岡さん)という理由で葉野菜を中心としている。

ただ2014年に非会員も利用しやすい場所に移動したことをきっかけに、コンセプトを守りながら彩りや食の楽しみを考慮した味付けの努力を重ねているという。

「トータル・ワークアウト」六本木ヒルズ店に併設しているが、非会員も利用できる
【店舗情報】
「トータル・フーズ」(東京都港区)
運営=トータル・ワークアウトプレミアムマネジメント
店舗所在地=東京都港区六本木6-4-1 六本木ヒルズ メトロハット ハリウッドプラザ地下2階
席数=22席
営業時間=[カフェ]10時~23時(土・日・祝~21時)[デリ]11時~23時(土・日・祝~20時)。無休
平均客単価=1400円
1日平均集客数=170人

◇外食レストラン新聞の2018年6月4日号の記事を転載しました。