「Sky Dining 天空」は、「空の浮きふね」をコンセプトとした東海エリア初のプリンスホテルとして2017年10月にオープンした「名古屋プリンスホテル スカイタワー」31階にある地中海料理をベースにヘルシーな料理や地元食材を取り入れたブッフェを提供するレストランだ。地上140mから眼下に広がる名古屋の絶景を一望できるとあって、個室とバーカウンターを含む計110席が予約をしないと確保が難しいほど人気を得ている。
特徴は、地中海料理を中心としたブッフェと、全国各地のプリンスホテルで人気を博すブッフェレストランメニューの提供。

長年の技術で勝負 自信のメニューがずらり

料理へのこだわりについて、澁谷真料理長は「長年培ってきた技術をもって提供するべき。品数を増やすために小手先の料理をお出しするのはお客さまに失礼」と話す。その考えのもと、提供されるメニューは、朝食約70種類、ランチが約40種類、ディナーが約50種類。

朝食が唯一の和洋ブッフェで、遠方の宿泊客向けに名古屋めしも何品か提供する。ランチとディナーは洋食ブッフェのみで構成している。なお、料理はオリーブオイルをふんだんに使用した魚や野菜料理、ステーキやローストビーフなどのほか、デザートコーナーではフォトジェニックなジェラートコーナーがあり、バランスの取れたメニュー内容を意識しているという。

気になる価格は、平日だとランチが3000円、ディナーが4500円、土日祝日だとランチが3300円、ディナーが5000円と近隣のホテルと同価格並みだ。

メニューは基本的に同エリアの特性に合わせ、しっかりした味付けを意識し、ワインとともに味わってもらいたいという地中海料理メニューで構成している。さらに食後のコーヒーには、一連の食事とワインの流れに合う豆を厳選し、竹炭焙煎など2種類のきくのIFCコーヒーを採用。エスプレッソとハンドドリップで1日平均400杯も提供される。

今後について澁谷真料理長は「短期では、通常のブッフェでは出ないような料理を地中海グルメフェア企画として提供したい。長期では、名古屋で随一の高さを誇る景観を楽しめる非日常空間とこだわりの味を好んでいただけるファンをひとりでも増やしながら、近隣のレストランと切磋琢磨し、このエリアを盛り上げていきたい」と語ってくれた。

◇日本食糧新聞の2018年5月29日号の記事を転載しました。