オランダのイースターの朝は卵探し…そして家族で祝うブランチへ
さて、前回に引き続きオランダのイースター事情について。オランダでイースターの食事といえば、一番大切なのはブランチでしょうか。ブランチは、朝食より遅く昼食より早い食事です。だいたい、10時半から11時ぐらいに開始しますね。イースターの朝の食事時間が遅いのは、前回もお話したのですが、朝起きて一番最初に行う作業「卵探し」に関係しているようです。
オランダでのイースターの過ごし方
友人知人などから、信仰心の厚い人たちにとってイースターはクリスマスよりも大切だという話を聞きます。その理由は、イエス様が復活をされた日だから。そんな大切な日なので、オランダでも信仰心の厚い方々は前夜にはきちんと教会へミサに行き、神父様や牧師様のお話を聞きます。そして、イースターの当日を迎えるのです。
イースターはキリスト教の宗教的なお祭りなので、基本的には家族および親族とのお祝いとなります。親族や家族の中に小さな子どもがいれば、イースターの朝の卵探しは絶対に外せない行事です。
そして、子どもたちが探し出した卵を、みんなでブランチにいただきます。上手にゆで卵の殻を割って綺麗にタマゴの形を残したものや食べきれないゆで卵などは、子どもたちがシールを貼ったり絵の具で色づけをしたりと、食後は楽しい工作の時間になります。
子どもたちが楽しく工作をしている間、大人は食事やお茶やコーヒーを飲みながら、ゆっくり楽しくおしゃべり。とても平和な一日を、親族や家族とのんびり過ごします。
オランダではブランチに何を食べる?
朝探し当てた卵とともにいただくブランチ。皆さん、ご興味がおありと思います。小さい子どもがいなくなった我が家では、食事はいたってシンプルになってしまいました。オランダでは、イースターを日曜日と月曜日の二日お祝いします。一般的には、最初の日曜日がお祝いのメインです。
一般的な家庭のブランチは、クロワッサンやウサギの形のパン、ちぎりパン等のパン類に、チーズやハム、パテ、ジャムなどがそれぞれ数種類食卓に並びます。それらをパンにはさんだりのせたりしていただきます。子ども用にはオレンジジュースやフルーツジュース。大人はコーヒーや紅茶を用意することが多いです。
子どもたちが小さかったころ、写真のようなリングパンに、殻をむいたゆで卵や卵型のチョコレートを隠し入れたものを作ったりしていました。ちなみに今年の我が家は、参加者も少なく余っても困るので地味なブランチです。
メニューはクロワッサンとちぎりパン。ゴーダとエダムチーズにハムが3種類。パテが2種類です。こんな時に、下の写真のような型抜きバターなどがあると、食卓は一気に華やぎますよね。この型抜きバターは、パンやクラッカーにつけたりしてもいただくことが多いです。
日本でもイースターを
日にちが毎年変わるイースター。なぜ日本であまり脚光を浴びないのかは諸説あるようです。日にちが毎年変動する、卒業入学シーズンであり皆忙しい、桜のシーズンであるためそちらがメインとなるなどの理由が挙げられるようです。これから少しずつ、定着していくといいなあと思っています。
ところで皆さん、日本では一年を通して可愛いヒヨコやおいしいタマゴのお菓子が味わえますよね。例えば私の地元岡山の銘菓である、つるの玉子本舗下山松壽軒さんの「つるの玉子」や、そのほかにも岩手県の「かもめの玉子」など、調べたら各地に「○○のたまご」という名の銘菓が沢山ありますよね。
それから、福岡と東京の銘菓「ひよこまんじゅう」。こちらは、おいしいお饅頭がかわいいヒヨコの形でできていて、ファンの方も多いのではないでしょうか。
近い将来、銘菓「○○のたまご」を作られている企業さんや「ひよこまんじゅう」の企業さんがコラボして、日本でもイースターを盛り上げて下さるのではないかと、勝手に期待をしています!
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