艶っぽい「牛ご飯」は最強の締めの一品
居酒屋業態が低迷する中、3ヵ月先まで予約が埋まっている居酒屋がある。来店客が次回の予約をして、それで予約が埋まるという状況だ。お客さんの大半がリピーターだが、そのほぼ全員が、来店のたびに締めとして注文するメニューがある。「何度でも注文せずにはいられない」とお客さんをトリコにしているのが、「食堂とだか」の「牛(うし)ご飯」だ。
「エロい」レア肉の肉汁がお客を誘う
「レアの肉のロゼ色はエロい」と戸高雄平店主は言う。言われてみると、「牛ご飯」には、どこかしらなまめかしさが漂う。脂が溶け出したロゼ色の肉の表面は艶っぽく、今にも滴り落ちそうな肉汁がお客さんを誘う。この見た目で食べる前に、お客さんは最初のパンチをくらうのだろう。
「店を開業するとき、キラーコンテンツを作りたいと思いました。ステーキで使用するいい肉があったので、肉+ご飯で看板メニューになる締めの1品を考えて、できたのがこれです」と戸高店主。
「肉+ご飯」の組み合わせなら、ローストビーフ丼、牛丼、ステーキ丼、すき焼き丼……など他にもいろいろ考えられるが、肉のロゼ色を強調するという点では、「牛ご飯」にはかなわない。
そして、見た目に勝るとも劣らないのが「味」だ。おいしさでお客さんを魅了しなければ、常連客が毎回注文することはない。味付けは、「焼肉のタレをイメージした」という醤油、砂糖、みりん、ごま油と、隠し味に豆板醤。
このタレを煮立たせ、サシの入ったサーロインと特上もも肉の薄切り肉にサッと火を通す。これを温かいご飯の上にのせ、ごま油の風味とほのかにピリ辛の甘じょっぱいタレの付いた肉でご飯を巻いて食べる。
おいしくないわけがないズルいメニュー
これが、おいしくないわけがない。肉+ご飯の食べ方としては鉄板中の鉄板。人がおいしいと感じるツボをガシッと押さえている。食べた者は抵抗のしようがなく、ある意味、反則ワザの“ズル”いメニューだ。
さらに、「『あの店の○○って、うまいんだ』と食べた人が、『他の人にも食べさせたい』と思うようなメニューが、人気メニューのポイントかもしれませんね」と戸高店主。確かに、人に言いたくなる、自慢したくなる……そんな人を動かす力が、「牛ご飯」にはある。
所在地=東京都品川区五反田1-9-3 リバーライトビル地下1階
開業=2015年9月
坪数・席数=5坪・8席
営業時間=18時~24時。日曜定休
平均客単価=5000~8000円
1日平均集客数=24人
◇外食レストラン新聞2018年5月7日号の記事を転載しました。
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