玄米100%のコンビニおにぎりが登場した。ナチュラルローソン全145店舗で15日、玄米食専用品種「金のいぶき玄米」を100%使用した「玄米おにぎり(金のいぶき)」=写真=が発売された。

このコメの原料調達企業・金のいぶきとPR業務を担うTokyo Onigiri Laboが、ローソン原料調達企業であるSCIと取組み開発し、玄米の価値と親和性が高い客層を有するナチュラルローソンでの販売を決定。金のいぶき玄米100%使用のおにぎりは、コンビニ業界初という。

同3社は、健康志向の世相に応えるべく、玄米の栄養素を手軽に摂取できるコンビニおにぎりの開発に挑戦した。食物繊維が豊富で低GIのため、糖の吸収が穏やかな訴求ポイントもあるためだ。

だが、通常の品種を玄米100%で使用すると、炊飯やおにぎりとしての成型が困難なため金のいぶきを採用。低アミロースでもっちりして軟らかく、白米同様の炊飯が可能で、粘りもあるため成型も容易だ。

こうした特徴は、おいしさや食べやすさにつながると同時に、一般的な玄米より胚芽の大きさが3倍もあり、ビタミンB群、E群やGABAが豊富に含まれる、健康面でも優れたプレミアム玄米だ。

金のいぶきは、大きな胚芽部分が、プチプチはじける食感にもつながることから、同3社は今後「食べやすくクセになる玄米おにぎりの開発を進め、ラインアップを強化していきたい」としている。

◇日本食糧新聞の2018年5月21日号の記事を転載しました。