+キウイ1個で栄養バランスが整っちゃう!?栄養のプロ直伝の「果物のズルイ食べ方」とは
箱詰めになって果物売り場で販売されているのをよく見かけるキウイフルーツ。皆さんは食べてらっしゃいますか? たべぷろ編集部員は朝ご飯のヨーグルトに入れて食べるのが大好きです♪
そんなキウイ好き編集部員のもとに、ニュージーランド産キウイを輸入・販売しているゼスプリ インターナショナル ジャパンのプレスセミナー参加のお誘いが舞い込みました! なんと栄養のプロが「果物のズルイ食べ方」を“本邦初公開”してくださるそう! 早速伺ってきました。
「糖質=太る」「果物=太る」ではない!
ところで、「果物は糖質が多い」「果物は太る」とよく聞くのですが…。今回説明してくださった臨床栄養学の第一人者で管理栄養士の足立香代子先生によると「全くの誤解」なのだそう。
「最近のテレビなどで、『ご飯1杯は砂糖だと…』といった表現がありますよね。でも、糖質の種類が違うんです。十把一絡げにするのは違うんじゃないの?と」
えっ、そうなんですか!
しかも、減量効果がある、血糖値の上昇が抑えられる-と近年はやりの“糖質制限”なのですが…。足立先生のお話によると、「短期では効果があっても、1年以上(の長期スパン)で見ると、ストレス等で効果がなかった-という研究結果があります」と。
そうだったんですか!
足立先生によれば、そもそも糖質が敵と考えるのは誤り。悪いのは食後に血糖値が急上昇し、血糖値を下げようとインスリンが大量に分泌される「食後過血糖」といいます。このインスリンが脂肪組織に働き、余分な糖を脂肪としてため込む作用があって、大量に分泌されると“肥満”につながるのだとか。食後の血糖値・140mg/dlラインが目安とのこと。
しかもこの「食後過血糖」、空腹時に採血する健康診断では発見するのが難しいらしく、「40歳以上の5人に1人が食後過血糖」というデータまで…。生活習慣を改善しないで放置していると糖尿病に進行してしまうし、糖尿病にならなくとも認知症発症リスク、心血管疾患死亡リスクが上がってしまうそうです。
「『私は対象外』と考えてもらっては困ります」という足立先生の指摘に、「怖っ!」と身震いが止まらない編集部員。
ド素人の編集部員は果物=果糖と考えていたのですが、例えば、キウイを含む果物の糖質には砂糖(しょ糖)、果糖、ブドウ糖があるといいます。果糖はブドウ糖、砂糖に比べて血糖値が上がりにくい糖質なんだとか。
果糖というと、ジュースやスポーツドリンクの原材料としても見かけますが…。ジュースやスポーツドリンクに入っている“果糖ぶどう糖液糖”、実は果物由来ではなく、トウモロコシから取ったデンプンが原料なんだそうです。
そして…デンプン由来の果糖ぶどう糖液糖は「すぐに血糖値が上がってしまい、肥満・高血圧になりやすいです」(足立先生)。えええ~っ!! 果糖だったらOKって訳でもないんですね。
食後血糖値が上がりにくい果物“キウイ”♪
この大変気になる“果物と血糖値”の関係。なんと、管理栄養士さん方が身を張って実験してくださった-という貴重なデータが披露されました。
何らかの食べ物で食後血糖値が140mg/dl以上になった糖尿病のない管理栄養士18人が対象。ほぼ80kcalにそろえたキウイ(緑肉種)2個(160g)、りんご皮付き1/2個(130g)、オレンジ1.5個(180g)、みかん2個(180g)、パイナップル(150g)、バナナ1本(100g)を食べて、30分後の血糖値を調べたところ…。
果物によって、食後の血糖値が上がりやすいもの、上がりにくいものがあるという結果が! …とはいえ、いずれも140mg/dlオーバーはなかったとのこと。
血糖値が上がりやすかった果物はバナナ、みかん、パイナップル。実はこれ、砂糖の主成分・しょ糖が多く含まれる果物たちです。対して、血糖値が上がりにくかったのが果糖の割合が高いキウイとりんご。しかも、ショ糖が少なく食物繊維が多いキウイは血糖上昇を抑制する効果が高いのだそうです。キウイ、すごい♪
しかし…実験が過酷だったのは、それで終わらなかったところです。「果物の食べ過ぎは血糖値を上げるのか?」について探るべく、倍量となるキウイ4個相当分のフルーツを食べた場合の食後血糖値まで測ったそうなんです!!
キウイ4個って、4個って…! 食いしん坊のたべぷろ編集部員ですら、一気食べしたことありませんよ!? 発表された東京高輪病院栄養管理室の柿崎祥子さんも「15分の喫食時間でキウイ4個を食べるのは…本当に大変でした」と苦笑いされてました。
で、キウイ4個相当の果物を食べた場合の血糖上昇率の差は…と申しますと。最も上がったパイナップル・食後60分値でも27%にとどまりました。キウイフルーツに至っては最高だった30分値でも15%にとどまったそうです。単純に倍になるわけではないんですね!
キウイはマルチビタミン!?コンビニ食に1個足せば「1食分推奨量」をクリア♪
果物だからといって“糖質が多い”“太る”というわけではない-ということを学んだところで、お待ちかね「果物のズルイ食べ方」を教えていただけることに♪
海藻入り野菜サラダ(ドレッシングあり)、ゆで卵1個、おむすび(梅)1個という、ランチで選びがちな「コンビニ食」(計352kcal)と、この「コンビニ食」+キウイフルーツ1個(405kcal)で比較したところ…。+キウイフルーツ1個バージョンでは食後血糖値はほとんど変化しなかったそうです。
そして、「コンビニ食」オンリーでは全く足りていなかった「日本人の食事摂取基準2015年版」(厚労省策定)に基づく食物繊維総量、カリウム、銅、ビタミンE、葉酸、ビタミンCの1食分の推奨量が…ほぼ充足されてしまった!
しかもビタミンCに至っては、推奨量の約3倍! キウイフルーツ1個足しただけでこの違い、すごすぎます~。
この“「コンビニ食」+キウイフルーツ1個”のランチボックスの試食タイムも♪ サラダにはノンオイルではない油使用のドレッシングを掛け、たまごなどおかずを2/3食べたところでおむすびを食べ始めるのが“おかずファースト”がポイントとか。今回の「コンビニ食」には肉、魚が含まれていなかったのですが、足立先生は「私だったら、これに唐揚げ1個プラス、納豆をプラスなどすると思います」と付け加えてらっしゃいましたよ。
足立先生によると、キウイフルーツはフルーツの中でも栄養素充足率が高く、“マルチビタミンのような存在”なのだそう。しかも、鉄分や亜鉛といったミネラル分も含まれているといいます。「若い女性には『朝ご飯はお菓子だけ』なんて人もいるようですが、それよりはキウイフルーツ1個でも食べて欲しいですね」(足立先生)。…耳の痛いお言葉が。
“果物は太る”“果物は血糖値が上がる”“果糖はいけない”-といった情報の影響もあり、日本人の果物摂取量は年々減っているそう。足立先生が特に強く訴えていらっしゃったのが、「離乳食に果物を食べさせてほしい」という点。
離乳食として、子供に毎日果物を食べさせているお母さんは30%未満という調査結果もあるそうで、“お母さんたちには、お子さんが小さいうちに果物を食べる習慣を付けてほしい”と繰り返していらっしゃいましたよ♪
ゼスプリキウイ×新宿高野の期間限定スペシャルコラボも♪
このほか、ゼスプリキウイ×新宿高野の期間限定スペシャルコラボ「キウイフルーツフェア」を記念して、新宿高野クチュリエによるキウイミニパフェの紹介などもありました♪ 試食タイムもあったのですが、2種類のキウイがふんだんに盛り付けられたパフェにうっとり…。
甘酸っぱいキウイと甘くて冷たいアイスクリーム、シャンパンゼリーの取り合わせが、またデリシャス! 食べ始めたら、もう手が止まらない~。気が付けば、パフェの残りもあと少し。
「おいしいモノって、あっという間になくなっちゃうよね」と思いながら、容器底のキウイをスプーンですくうと…何と冷凍キウイだった! 歯ごたえシャリシャリで冷たくて、おいし~い♪ これ、ウチでも暑い日にやってみようっと。
新宿高野新宿本店では、現在「キウイフルーツフェア」を開催中です。ゼスプリの2色キウイを使った「2色キウイのデザート」(税込み594円、本店B2フロア、6月30日まで)、「キウイとタコのサラダ」(100g同411円、同、5月31日まで)が販売されているほか、「キウイフルーツのパフェ」(同1620円、本店5Fタカノフルーツパーラー、6月15日まで)、「キウイフルーツパフェ」(同1080円、本店B2Fパフェリオ、同)の提供も。
本店B1Fのフルーツサロンでは、5月19日から6月9日までの土日限定で「ゼスプリキウイのデザート畑」(同1188円)など4種類の特別メニューも食べられます! 本店5Fのタカノフルーツパーラー併設のタカノフルーツバー(バイキング)では、5月26日の1日限定でキウイのカット、キウイのデザートが並ぶそう。タカノフルーツバーまた、首都圏に10店舗ある新宿高野のジュースバーでも「キウイジュース」(税込み280円、6月30日まで)を楽しむことができます。
食後血糖値の上昇を抑えてくれて、しかも栄養バランスまで整えてくれるキウイフルーツ。皆さんもお近くのスーパーなどでキウイフルーツをお見かけの際は、ぜひ手にとってみてくださいね!
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