スターバックスコーヒージャパンは21日、関西エリア初の公園内店舗で西日本最大級の店舗面積を誇る2階建ての「スターバックスコーヒー 神戸メリケンパーク店」をオープンした。
同店は神戸市22店舗目で、公園内店舗としては6店舗目だが、汽笛が聞こえ、港から市街地まで360度の景色を見渡しながら潮風を感じられるぜいたくな立地の店舗は今回が初めてとなる。

「KOBE HARBOR COFFEE CRUISE」をコンセプトに、神戸港をクルージングしているようにリラックスできる店内は、ガラス張りで開放感がありソファ席やテラス席も多く配置されている。船首を模した流線型のカウンター、流木のモニュメントやロープを巻きつけた印象的な柱など、いずれも特注品で他店にはない個性的な造りだ。

ソファやカウンターなどさまざまな種類の座席があり、異なる視線の高さで景色を楽しめるのも同店の売りで「個性的な席を全制覇してほしい」と笠井浩店舗開発部長は居心地の良さに自信を見せた。船首をイメージした2階からも海と市街地をパノラマビューできる。

また、スターバックス1号店があるシアトルと神戸が“姉妹都市”なのを受け、店内には1号店の写真や、シアトルと神戸の街並みのイラストも配した。さらにスターバックスの象徴の人魚「サイレン」が2フロアにわたる大きな店内アートに加え、外壁には国内最大のロゴを配したほか、菱葺手法で人魚のうろこをイメージした外壁と内壁も印象的に登場した。
屋上緑化やコーヒー豆のかすを使った建材などの環境配慮も行い、今後、9店舗目のリード認証取得を目指す。

高田聖子ストアマネージャーは「店内は地産地消として六甲山の木材などを使用しており、地域の方にも愛着を持ってほしい。公園の中の店舗なので、思い出や人と人との出会いが生まれて気持ちが豊かになれる店舗にしていきたい」と抱負を語っていた。神戸メリケンパークは神戸開港150年記念事業としてリニューアルし、同店もその一環でオープンした。

六甲山の木材を使用した流線型のカウンター、人魚のイラストパネルやうろこ状の壁が印象的な店内

◇日本食糧新聞の2017年4月24日号の記事を転載しました。