石川県金沢市のお隣にある河北郡在住の北陸家庭料理研究家・大象みかです。4月10日は「お弁当始めの日」ということで、4月から子供のお弁当を作る方も多いでしょう。また、4月はお花見のシーズンでもあります。
さて、金沢は水がおいしいので、国産大豆を使っておいしい油揚げも作られています!そんな油揚げを使った、お花見や子供のお弁当にもピッタリなかわいい「いなり寿司弁当」を紹介します。

4月10日のお弁当始めの日には、手作りで!

4月からお弁当を作り始めるという方、お花見弁当はどうしようか迷っている方、必見です! いなり寿司はおかずも上に乗せることができて、おしゃれなお弁当になります。「彼氏に手作り弁当を作ってアピールしたい!」という方にもお勧めです。

お弁当の悩みの1つに、「汁がこぼれるかも?」というものがありますが、いなり寿司弁当は汁気が出ることがなく、心配ご無用です。詰め方も難しくなく、お弁当箱に入れやすいです。前日に油揚げと上に乗せる具材を煮ておけば、朝のお弁当作りも簡単です!

4月10日は「お弁当始めの日」ですが、これは冷凍食品やレトルト食品を製造販売している株式会社ニチレイフーズが制定しました。新年度、新学期になりお弁当を作り始める人を冷凍食品の食材で応援するのが目的です。4月10日前後がお弁当の出現頻度が高いということと、弁当の「弁」の字が数字の4に似ていて、10を「当」と読む語呂合わせからも来ています。

石川県は水がおいしいことでも有名です。今回使った「金沢豆冨」の油揚げも、白山の麓にある手取川の伏流水を使い、石川県産の大豆のみを使用しています。素材選びにこだわって作られた油揚げです。

厳選された素材でできた油揚げで、子供のお弁当にもお花見にもピッタリな、いなり寿司弁当を作ってみようと考えました。

いなり寿司の作り方

<材料・20個分>
・油揚げ 10枚
☆水 200ml
☆顆粒だしの素 小さじ1/4
☆醤油 大さじ2
☆砂糖 大さじ3と1/2
☆酒 大さじ2

・ご飯 2.5合分
・寿司酢 大さじ5
・白ごま 大さじ1

・人参 1/3本
・冷凍コーン 50g
・きゅうり 1/2本
・卵 1個
・グリーンピース 40g
・桜でんぶ 適量

○水 200ml
○顆粒だしの素 小さじ1/4
○醤油 大さじ1/2
○砂糖 大さじ1
○酒 大さじ1/2

<作り方>
1.油揚げを半分に切り、中を開いて袋状にします。その後、熱湯をかけて油抜きをします。

2.鍋に☆の材料を入れてひと煮立ちさせてから、油揚げを入れて落し蓋をして煮ます。汁気がなくなるまで弱火で煮て、途中で上下を入れ替えて全体に味をしみ込ませます。煮上がったら、ざるに上げて冷まします。

3.人参を3mmくらいの厚さに切り、花形の型抜きで抜きます。

4.○の材料を煮立たせて、人参とグリーンピースを6分ほど煮ます。

5.冷凍コーンもさっと熱湯に通します。

6.卵を溶いて、薄焼き卵を焼きます。粗熱が取れたら、細く切って錦糸卵を作ります。

7.きゅうりを斜め薄切りにして、さらに細く切ります。

前日の夜にこの段階まで作っておくと、朝のお弁当作りが楽になります!

8.ご飯をボウルに入れて、寿司酢を回し入れ、ご飯を切るように混ぜます。全体が混ざったら、白ごまを振りかけて酢飯を少し冷まします。

9.煮汁を軽く絞った油揚げに、酢飯を詰めます。

10.コーン、人参、きゅうり、錦糸卵、桜でんぶ、グリーンピースを飾ったら、出来上がりです。

いなり寿司は煎茶と合います!

金沢の油揚げで作ったいなり寿司ですので、桜模様の輪島塗の重箱に詰めてみました。彩りが華やかになって、お花見にもピッタリですね!

いなり寿司を一口食べてみると、油揚げがふわっと軟らかいことに気が付きました。これがこだわりの水と大豆で作られた油揚げの特長ですね。

いなり寿司を噛みしめると甘い煮汁が出て、酢飯の味をマイルドにしてくれます。白ごまも香ばしくて、味のアクセントになっています。人参、グリーンピースも程良い甘さで食べやすいです。

いなり寿司を温かい煎茶と一緒に味わってみました。油揚げの甘み、酢飯の酸味、緑茶の渋みを交互に楽しむことができます。子供のお弁当にはほうじ茶の方が合うかもしれませんね。

4月10日のお弁当始めの日には、ぜひ、いなり寿司を作ってみてください。子供も喜びそうですし、おしゃれなお弁当に仕上がりますよ!