家庭で猪肉のジビエ料理に挑戦!【4月4日は、猪肉の日】
広島県東広島市在住のたべぷろ編集部員の椛山瑛です。「ししにく」の語呂合わせから、4月4日は猪肉の日です。長野県飯田市にある猪肉・鹿肉・熊肉といったさまざまなジビエの肉などを扱う会社が制定したのだそう。私の住む東広島でも比較的入手しやすいジビエの肉を家庭で調理してみました。
東広島からジビエ肉を全国各地に
海のイメージが強い広島ですが、その土地のほとんどは山の地形です。私の住む東広島も西条盆地と呼ばれる山間の盆地。昔から農作物を守るために狩猟免許を持つ人が多い土地でもあります。
里山の林業の衰退や山間地の農耕放棄地の増加により、野生動物が人の生活空間に出没する被害が年々深刻な問題に。柵を設けるなど様々な対策が設けられていますが、それでも追いつかず、有害獣駆除の対象となった野生動物の捕獲が増えています。
それに伴い、「死ななくても良かった命を活用しよう」という動きが各地でみられるようになりました。東広島でも「東広島ジビエセンター」が開設され、駆除した鹿やイノシシを丁寧に処理し、ジビエ肉として全国各地に届けています。また、その皮を使った革細工も、命を繋ぐ活動として注目を集めています。
まるで豚肉のよう!猪肉の塊肉を調理しよう
こちらの猪肉は、害獣駆除をしている知り合いから頂いたものです。猟をした本人が捌いて、肉はすぐに冷凍保存をするのだとか。新鮮なうちに冷凍保存されているので、解凍しても臭みがなく、まるで豚肉のよう。
東広島に住んでいると、今回のように身近な人から「猪肉あるけどいる?」と言われて、猪肉が手に入ることもあります。それ以外では、広島県北部の道の駅などでも販売されています。
すべて野生のものなので、手に入ったり、入らなかったりと供給が安定しているわけではありません。飼育されていないため、個体差が激しいのもジビエの肉の特徴。その動物が食べてきた物や育った環境に、肉質や味も左右されるのだとか。
捕獲してからの処理によっても、その品質は大きく変化します。良いジビエ肉に出会えたかどうかでも、ジビエ肉に対する印象は変わりそうですね。
まずはシンプルに焼肉で
まだ凍っている状態だと、包丁でも薄くスライスできます。まずはシンプルに焼肉にして食べてみました。
こうしてみると本当に豚肉のよう。もともと脂身が少ない部位をしっかり焼いたため、少しパサパサに。後味が少し違うだけで、さっぱりとした豚肉のようでした。
猪肉といえば「牡丹鍋」!味噌味の定番もおさえておこう
猪肉の定番料理といえば、牡丹鍋。こちらにも挑戦しました。写真はまだ味噌を入れる前ですが、味噌仕立ての鍋で味わいました。
やはり定番と言われるだけあり、数々試した中で一番おいしく、いくらでも食べられる味でした。臭みとは違う猪肉特有の風味が、味に深みを付け加えていました。
いかがでしたか。今回は家庭で出来る料理ばかりを紹介しました。ジビエ肉のテリーヌやパスタ料理、ソーセージなど、洒落た料理が味わえる店も増えています。皆さんもぜひ、ジビエ肉を味わってみてくださいね。
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