ワイン販売大手のエノテカは3日、東京の表参道ヒルズにワインショップを開店した。表参道での出店は初めて。ボトルワインを販売するほか、併設したバーでシャンパーニュなどをグラス売りする。食前酒をコンセプトに打ち出し、「夕食前にワインを楽しむスタイルを提案する」(櫻井裕之社長)。情報感度の高いユーザーをターゲットに、ワインを日常酒として浸透させたい考え。

気軽に食前酒が楽しめるワインバーを店舗中央に設置。店舗コンセプトを「表参道アペロ(食前酒)」とし、「ワインをカフェ感覚で楽しめる」(同社)内容とした。グラスシャンパーニュと一口おつまみのセット(税込み1080円と2160円の2種)を提供し、買い物の間や仕事帰りといったシーンでの需要を見込む。

売場は約11坪(約36平方m)と小さいながら、約500品目を揃えた。特に、カリフォルニアやニュージーランドといった比較的歴史が新しいワイン生産地の品揃えを充実。2000~5000円の価格帯を中心に、約150品目を展開する。ワイン伝統国以外の品揃えを厚くすることで味わいの多様性を訴えていく。

◇日本食糧新聞の2018年3月9日号の記事を転載しました。