料理にしっかりと味をつけたり、素材の味を引き出したりするのは、調味料の役割です。たくさんある調味料の中でも、しょうゆはいろいろな料理で幅広く使われますが、いちばん活躍するのはやっぱり和食です。主な味つけからこっそり使う、隠し味まで、多くの和食にしょうゆの味がうまく生かされています。今回は、しょうゆを使ってお鍋ひとつで簡単にできる「鶏肉のさっぱり煮」をご紹介します。

鶏肉のさっぱり煮

<材料(4人前)>
鶏もも肉‥‥‥‥‥‥‥200g
手羽先‥‥‥‥‥‥‥‥12本
ねぎ‥‥‥‥‥‥‥‥‥20g程度
A 砂糖‥‥‥‥‥‥‥大さじ3
A しょうゆ‥‥‥‥‥大さじ3
A 酢‥‥‥‥‥‥‥‥大さじ2
A 酒‥‥‥‥‥‥‥‥大さじ1

<作り方>

  1. 鶏もも肉は一口大に切る。手羽先は包丁の先で切り込みを入れる。ねぎは、ぶつ切りにする。
  2. フライパンを熱し、鶏肉の皮の方を下にして並べて入れ、ねぎも入れる。鶏肉を返して全体に焦げ目をつける。
  3. ②にAの調味料を入れ、ふたをして5分中火で煮る。ふたを取り、鶏肉に煮汁がからむように返しながら5分程度煮る。

しょうゆは素材の魅力を引き出す大切な調味料!

日本には四季があり、和食にはその季節の食材があります。いろいろな材料を少しずつ使って作る料理があるので、ある栄養素が不足したり、あるいはひとつの栄養素だけをとり過ぎたり、といったことはあまりありません。和食が健康にもいい、とよく言われるのは、そのためです。

その和食をかげで支えるのは「しょうゆ」なのです。しょうゆの原料は、たったの3種類。畑で作られる大豆と小麦、そして海水から作る塩です。

知っていましたか?しょうゆの原料3種類!

しょうゆをつくるためには、大豆、小麦、塩のほかにもうひとつ、欠かせないものがあります。それは「麹菌」です。麹菌はどのような働きをするのでしょうか。名前に「菌」がついていますが、麹菌は、ばい菌ではありません。人間に役立つ、食べものをおいしくしてくれる微生物のひとつです。

麹菌(顕微鏡写真)

古くなったお餅に青色や黒色のカビが生えているのを、見たことがあるでしょうか。実は、麹菌はそのカビの仲間です。麹菌の色は黄緑色をしています。

お鍋ひとつですぐできる、今度はツナ缶を使った時短料理!野菜もたくさん食べられます

右奥が「ツナと大根の炒め煮」

<材料(4人前)>
大根‥‥‥‥‥‥‥‥‥400g(大根の葉‥‥適宜)
人参‥‥‥‥‥‥‥‥‥80g
ツナ缶オイル漬け‥‥‥1缶70g
A しょうゆ‥‥‥‥‥大さじ1・1/2
A みりん‥‥‥‥‥‥小さじ2

<作り方>

  1. 大根は4センチの長さで1センチ角の棒状に切り、人参は4センチの長さで0.5センチ角の棒状に切る。
  2. 大根の葉があれば2センチの長さに切り、ゆでておく。
  3. ①とツナを鍋に汁ごと入れ、油が回る程度に炒める。Aを加えふたをして中火で2~3分煮る。さっと混ぜて再びふたをして、野菜に火が通るまで煮る。

簡単メニューとして「ツナと大根の炒め煮」を実習

栄養改善普及会では様々なテーマで料理講習会を実習しています。今回のテーマは「おさかな」ということで、お魚を食べる回数を増やすべく簡単レシピを多数、実習に取り入れました。その中から今回は「ツナと大根の炒め煮」を紹介しました。

最近よく言われるのは、「簡単」、「時短」ということで、最低限の調理器具しか使わないもの、レンジ調理など、レシピも含め、皆様にご紹介しております。自分で実際やってみるとまた違った発見もあるので、お時間がありましたら、是非ご参加ください。

また今回、改めてわかったことは「しょうゆ」という調味料は日本人にとっては欠かすことのできない調味料であるということ、そして今では「しょうゆ」と共に「和食」が世界から評価され受け入れられているということです。

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