日本全国、いろんなところに「かにの駅弁」があります。「かにの駅弁」と言っても、炊き込みご飯になっているもの、ちらしずし、押し寿司など様々。福井は越前がに(ズワイガニ)の産地であることから、「かにの駅弁」がいろいろあります。その中で「金の越前かに寿し」はネーミングから、ちょっと贅沢で特別な感じがして期待が高まります。

福井駅で「金の越前かに寿し」を購入

今回「金の越前かに寿し」を買ったのは、JR福井駅のショッピングセンター、「プリズム福井」の入口にある福井駅桜むすびプリズム店です。駅弁の種類も豊富。福井駅のコンコースや上りホームでも買うことができるそうです。

「金の越前かに寿司」の外観です。お弁当箱の真ん中に縦に金のラベルが巻かれています。お弁当箱の横幅とスマホの縦の長さが同じくらいです。

サイズが少し小さめですが、旅ではおいしいものをいろいろ食べたくなるもの。お弁当だけでお腹いっぱいになって、その地域のものを食べられなくなるのはもったいないので、小さめというのはかえって、嬉しいポイントです。

お茶碗のように下のほうが細くて糸底のついたお弁当箱は、手に持って食べられるのでこぼしにくく、洋服を汚しにくいというメリットも感じました。

お弁当箱は、金色とまではいかないけれど、明るい黄色で少し光っています。蓋がかにの顔になっていて、愛嬌があります。

お弁当というと割り箸が多く、うまく割れないとテンションは下がるし、食べにくいなんてことがよくありますが、こちらは最初から1本ずつになっています。

伸縮型のお箸で、ピンクのプラスチックのような素材の部分の先端に少し木の部分が出ており、引き出して使います。しっかりと止まるので、元に戻って短くなってしまうということもありませんでした。ピンクのお箸は、かにの色のイメージからでしょうか?

蓋を開けたら種類が多く、想像以上に華やかだった!

蓋をあけるといっぱいにかにと錦糸卵がぎっしり。ご飯は具の下に隠れて見えません。

大きなずわいがにの脚が、真ん中に2本ドーンと乗っていて豪華!かにの脚の棒と言われる部分です。駅弁のかににありがちなパサパサしたものでなく、しっかり水分が含まれています。

まずは、かにの脚をそのままで。次にかに味噌をつけて食べると、濃厚な味わいになります。

かに味噌だけの味も表情が緩むおいしさです。

写真のかにの脚の下にある、白いかにの身のかたまりの部分は、歯ごたえがあり、味がぎゅっと詰まっている感じがしました。私個人の好みですが、この部分が一番食べごたえがありおいしかったです。

上に乗っているオレンジの粒は、ラベルを見るととびうお卵の加工品のようですが、食感に変化がついていいなぁと思いました。

手前にあるのは紅ずわいのほぐし身で、たくさん乗っています。こちらもふっくらしていました。

錦糸卵はかにの味を生かすために、あえてあまり味をつけなかったのかなという印象です。彩りとしては華があるけれど、味はあくまで控えめです。

かにの下は酢飯です。酢の酸味はきつすぎず、マイルドでかにの味の引き立て役です。お寿司ですから、かにと一緒に食べるのが一番。

「金の越前かに寿し」は、見た目が華やかで、かにのいろいろな味、食感を楽しむことができます。全体的に味や分量のバランスがよく、「かにを食べた!」という満足感の高い駅弁だと思いました。

オシャレ(カワイイ) ★★★★☆
コスパ        ★★★★☆
ヘルシー       ★★★★☆
食べやすさ      ★★★★★

※星は5点満点

<販売情報>
「金の越前かに寿司」
価格:1500円(税込)
主な販売駅:福井駅
製造:株式会社番匠本店(ばんじょうほんてん)
電話:0776-58-0749