岡山県立岡山南高校の生徒と岡山県真庭市の老舗味噌メーカー河野酢味噌製造工場、藤徳物産はこのほど、「焼肉の糀たれ」を共同開発。4月1日から新発売する。
岡山南高校商業学科では、岡山県商業教育協会が主催する「一校一品運動」に参加し、オリジナル商品の開発から販売までを行っており、これまでにも「黄ニラの天ぷら」や「おかやま愛ス」といった地域の魅力を発信する商品を開発している。

地元企業の協力の下、市場ベースの商品を開発するプロセスから、実社会におけるビジネススキルを体験的に身に付けることを目的としており、今回もプロジェクトメンバーが地域性などを考慮した商品開発を進めてきた。

メンバーは、“糀”の持つ特性に注目し、昨年の春ごろから“糀”を使用したたれの開発に着手。国産手作り麹や天然醸造の味噌、醤油などを製造・販売する河野酢味噌製造工場に協力を要請し、約半年の時間をかけて開発した。

河野酢味噌製造工場は、岡山県北部の真庭市で1888年に創業した老舗の酢・味噌・醤油の製造メーカーで、味噌関連の加工品や麹を使用したドレッシングなども製造している。

また、商品開発だけでなく商品の流通、販売などのスキルを身に付けるため、地元の地域卸である藤徳物産も開発に協力。藤徳物産の留め型商品として、岡山県内への流通、販売を三位一体となって進めている。

開発された「焼肉の糀たれ」

開発された「焼肉の糀たれ」は、蔵人が丁寧に手造りした国産麹と天然醸造味噌を合わせた焼肉のたれで、手作り麹のやさしいまろやかな甘みと深いコクが楽しめるとともに、麹の力で肉をおいしく食べることができる。焼肉以外にも、ホルモンや肉野菜炒め、豚汁など、さまざまな肉料理にも利用できる。

内容量は235g、希望小売価格は380円(税別)となっており、4月1日から岡山県内を中心に販売していく。

◇日本食糧新聞の2018年2月14日号の記事を転載しました。