鳥取県鳥取市出身のズボラ主婦ライター・大熊ね子です。鳥取県3エリアの主要な市である鳥取市・倉吉市・米子市に住んだことがあり、県内の美味しいカレーを食べ歩くのが趣味です。2月12日はレトルトカレーの日であることをご存知でしょうか?これは、世界で初めてのレトルトカレーが1968年の同日に日本で発売開始したことから制定されたそうです。レトルトカレーは日本の食文化のひとつとなっていますが、近年では特に全国各地の名産品や特徴を生かした「ご当地レトルトカレー」が数多く発売されています。
今回は、その中でも鳥取県鳥取市のご当地レトルトカレーであり、世にも珍しいピンク色のカレー『華貴婦人のピンク華麗(カレー)』をご紹介します。

カレーの消費量で日本一になったことがあるカレー王国・鳥取

平成16年度公表の総務省統計で、鳥取県は一世帯あたりのカレールーの消費量・購入金額ともに日本一になりました。

これをきっかけに、鳥取県内に「鳥取カレー倶楽部」が誕生し、カレーで鳥取を盛り上げる動きがはじまりました。鳥取カレーの食べ歩きマップが制作されたり、オリジナルカレールーの開発・販売が行われたりするほど、鳥取県はカレーを愛する県なのです。もちろん、ご当地レトルトカレーも数多く開発・販売されています。

その中でもひときわ異彩を放つのが、今回ご紹介する『華貴婦人のピンク華麗(カレー)』です。

鳥取産のビーツでピンクに着色

レトルトパウチを開けると、中にはとても鮮やかなピンク色をしたカレー。例えは悪いですが、水彩絵の具のように本当にはっきりとした発色です。これって着色料とか大丈夫かな…と心配される方もいるのではないでしょうか。でも大丈夫です!このピンク色のヒミツは鳥取県産のビーツペースト。

ビーツはカブのようにも見える野菜で、ほうれん草と同じアカザ科の植物。根も葉も赤いことから、火焔菜 (カエンサイ)とも呼ばれています。野菜からこんなに鮮やかなピンクがうまれるなんて驚きですね!

カレーに合う「砂丘らっきょう」

カレーのお供といえば福神漬けがメジャーかもしれません。しかし、福神漬けよりも鳥取名物の「砂丘らっきょう」を添えるのが鳥取流の食べ方。鳥取県は日本屈指のらっきょうの産地で、カレーの付け合わせ以外でも副菜として食卓によく並びます。

鳥取砂丘の砂地がらっきょうの生産に向いているようです。大玉で細長い形状のものは「らくだ」と呼ばれる品種だそうですよ。今回は、私の祖母が自宅で漬けたらっきょうを添えていただきます!

野菜を添えて彩り豊かなカレーに!

レトルトパウチを鍋で温めて3~5分。お皿にご飯を盛り、封を切ったパウチからピンクのルーをかけていきます。たったこれだけで手早く食事の準備ができるのがレトルトカレーの魅力ではありますが、今回はもうひと手間。

鳥取県産のミニトマトや絹さやなど彩りのいい野菜をトッピングします。普段の食卓では見ることのない珍しい色合いのカレーができあがり!

ご飯にバジルをかけたり、ターメリックを混ぜて黄色いライスにしたりしても更に素敵になりますよ。

ピンクカレーをいざ実食!ピンクの見た目だと、なんとなく甘そうだと錯覚してしまいますが、実際には中辛~辛口ほどのスパイスの効いたカレーです。

口に入れた瞬間に頭と舌がちぐはぐになりちょっとした混乱を覚えます。見た目とは裏腹に、味は間違いなくスパイシーな美味しいカレーなんです。

インパクト抜群のSNS映えするビジュアルに、食べても美味しい不思議なカレー。食卓に並べば会話に花が咲くこと間違いなしです!ぜひ一度ご賞味ください。