ヤマトフーズは焼肉業態向けに「とろろ焼肉のたれ」を開発。24、25日に東京・池袋サンシャインシティ文化会館で開催される「焼肉ビジネスフェア2018」で初披露する。
「とろろ焼肉のたれ」は、山芋入りのたれでパワーメニューの焼肉に滋養強壮をプラスさせた付加価値アップと山芋のとろっと感を生かした新食感を提案する。

また、漬け込みだれとして使用すると山芋に含まれるタンパク質分解酵素プロテアーゼにより、肉質が軟らかくなるなどつけだれ、漬け込みだれのどちらにも使える。味は「旨辛だれ」「塩だれ」「胡麻」「すき焼風」の4種類。

焼肉のたれ以外にも「石焼ビビンバ」「冷麺」「チョレギサラダ」など焼肉店定番メニューの新しいトッピングとしての提案も行う。

山芋は、4年続く不作によって原料は逼迫(ひっぱく)していた。だが、18年は不作前の年並みの収量が見込まれている。山芋のトップシェアメーカーのヤマトフーズは、昨年までは原料不足により既存得意先への供給で手いっぱいだった。

18年は原料事情がやや好転したものの、生産者の高齢化など構造的な問題を抱えている。同社は、今後の生産者の生産意欲向上、安定生産を図るために、付加価値の高い商品開発を進め、新たな市場開拓に挑む。

◇日本食糧新聞の2018年1月15日号の記事を転載しました。