駅弁ファン待望の恒例イベント「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が1月10日から23日まで京王百貨店新宿店で開催されています。全国から選りすぐりの駅弁とうまいものが揃うこのイベントは、今年でなんと53回目を迎える、歴史ある祭典なんです。
しかしながら、まだまだ知らない人も多いはず!今回はそんな「元祖有名駅弁~」初心者のために、イベント中に絶対チェックしておきたい定番駅弁たちをご紹介する、たべ鉄女子のリポート第1弾をお届けします。

肉好き必見!歴史ある山形企業が集結したこだわりの駅弁「米沢牛 伝統の百年焼肉弁当」

今年初登場となる「米沢牛 伝統の百年焼肉弁当」は、京王百貨店監修の注目駅弁。こだわりのたれがしみ込んだ米沢牛は絶品!

まずは駅弁でも人気の高い、肉の弁当からスタート!

今年初登場の「米沢牛 伝統の百年焼肉弁当」は、山形県の名産・米沢牛をふんだんに使ったなんとも贅沢なお弁当。京王百貨店が監修している一押しの駅弁となっています!

高級肉を使った駅弁はほかにもありますが、こちらの一番の魅力は山形の老舗企業が集結して作り上げた至極の味わい。製造元の松川弁当店は1899年の創業、焼き肉のたれに含まれる酒粕は1870年創業の蔵元・新藤酒造店のもの、味噌は1876年創業の平山孫兵衛商店のものを使っています。

気づかれましたか?そう、創業100年以上の歴史ある企業が集まって作られているんです!だから、「伝統の百年焼肉弁当」と名づけられているんですね。

ちなみにいわずとしれた米沢牛もまた、100年以上の歴史を誇るブランド牛。素材もたれも販売店も、100年の歴史を持つまさに伝統を集結させたお弁当といったところ!

初登場ながらもお店には多くの人が集まり、にぎわっていました。「新作牛肉駅弁対決」としてもピックアップされている注目株です

米沢牛はほろりとやわらかく、たれがしっかりとしみ込んでいてご飯との相性も抜群!
思わずぱくぱくと食べてしまう、やみつきの旨さです。

冷たくても美味しく食べられる、焼肉弁当の定番として楽しみたいですね。

米沢牛が贅沢にたっぷりと、ご飯の上にのっています。二種類の部位の食べ比べもできるのもうれしいポイント

<販売情報>
「米沢牛伝統の百年焼肉弁当」
価格:1500円(税込)
主な販売駅:奥羽本線/米沢駅
製造:松川弁当店(0238-29-0141)

こんな贅沢あり!?「うにの貝焼き食べくらべ弁当」で海の幸を楽しみつくす

お次は海の幸を楽しめる「うにの貝焼き食べくらべ弁当」。パッケージからもうにといくらがふんだんに使われていることがわかり、食欲がそそられますね!

お肉の次に紹介したいのは海の幸!海に面した地域では、おいしい魚介の駅弁を食すことができます。

なかでも注目されているのが、うにやいくらを贅沢に使った福島県いわき市の駅弁、「うにの貝焼き食べくらべ弁当」。こちらも駅弁大会初登場で、たっぷりのうにといくらの競演に目が奪われます。

製造している小名浜美食ホテルは、いわき市にある食をテーマとした観光商業施設。いわきのおいしい食べ物を提供してくれるのですが、駅弁の製造も行っているんです。

ふたを開けると、色鮮やかな海の幸が。注目ポイントは二種類のうに。じつは、これぞ「いわきらしさ」のあるお弁当なんです

特徴的なのはなんといっても「うにの貝焼き」。いわきの伝統的な郷土料理で、北寄貝の貝殻にうにを盛って、蒸し焼きにしたものなんです。ぎゅぎゅっと凝縮されたうにたちを丸ごとほおばれるなんて、とっても贅沢ですよね!

貝焼きと蒸したうにの両方が入っているので、違いを楽しみながらいただけます。もちろん、定番のいくらとうにの組み合わせもおすすめ。いくらの風味とうにのまろやかな味わいがとっても合います。

大繁盛の店頭は、長蛇の列。購入するときは、時間に余裕を持っていくのがおすすめ

<販売情報>
「うにの貝焼き食べくらべ弁当」
価格:1380円(税込)
主な販売駅:福島県常盤線/いわき駅
製造:小名浜美食ホテル(0246-54-3409)

レトロかわいい!昔から愛される定番「元祖森名物 いかめし」

いかめしの掛け紙のデザインは人気が高く、ストラップやトートバッグのグッズとしても販売されているほど!

昔ながらの親しみやすさを感じさせる「元祖 森名物 いかめし」は、長い間愛され続けている駅弁の代表格。レトロでかわいいデザインの掛け紙は、今もなお、残り続けています。

ふたを開けると、小さい箱からは想像もつかないほどのボリューム。小ぶりないかが3杯入っているのですが、どれも米がぎっしりと詰まっています。(注:大きさによっては2杯の場合もあります)

生米はうるち米ともち米を混ぜたものを使っていて、もちもちとした食感がくせになる!いかは甘辛い「秘伝のたれ」で味つけされおり、ご飯にぴったりです。

中を見ると、ぎっしりのもち米。10×12㎝ほどの小さな箱に入っているとは思えないボリュームです!

製造元のいかめし阿部商店さんは、1903年創業。「元祖有名駅弁~」でも常連で、何十回も売り上げ1位になっているんです!

駅弁をせめるならこれ!といえるほど、味、見た目、歴史、人気ともにトップクラスのお弁当です。

店頭にはむかしながらのポスターも掲載。かわいらしい色合いとキャラクターに、心が和みます

<販売情報>
「元祖 森名物 いかめし」
価格:780円(税込)
主な販売駅:函館本線 森駅
製造:いかめし阿部商店(01374-2-2256)

初心者はお目当ての駅弁を事前にチェックしましょう!

「第53回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」には実にさまざまな駅弁たちが大集結しています!今回紹介した定番駅弁たちはもちろんのこと、ふだんは手に入らない地方限定のお弁当も盛りだくさん。

京王百貨店にて開催中の「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」では、多種多様な駅弁たちがずらり。毎年多くの駅弁好き、うまいもの好きが集まる人気のイベントとなっています!

売り切れたり販売終了したりしている駅弁もあるので、京王百貨店のチラシや公式サイトを見て、事前にお目当ての駅弁をチェックしておくのがおすすめです。

まだ参加したことのない方や、めくるめく駅弁の世界に興味のある方、ぜひぜひ京王百貨店新宿店に足を運んでみてくださいね!