「素晴らしい日本の宝石のようなラインアップの商品は、とろけるようなおいしさだ」と「ミシュランガイド2017ニューヨークシティ」で評された「YAKINIKU FUTAGO NYC」が2017年8月、東京・新橋に逆輸入で「YAKINIKU FUTAGO 37West 17 th St.」としてオープン。運営するFTG ComPanyは、「大阪焼肉・ホルモン ふたご」など焼肉店を中心に国内外に58店舗を展開している。「感動創造企業」を理念に掲げる同社の新業態はNYスタイルを踏襲しつつ日本式に新たな感動を盛り込んでいる。

焼肉業界初のオーナーズビーフ制

「俺(私)の肉行く!」。この言葉が「YAKINIKU FUTAGO 37West 17th St.」の常連客の合言葉だ。

同店は焼肉業界初の「オーナーズビーフ制」を導入。マネージャーがお客さまのテーブルで厳選された上質な牛肉をブロックで実際に見せ、部位の特徴を説明して、納得したお客さまにその牛肉ブロックを購入していただき、オーナーになってもらうという制度だ。

コースのメーンはステーキ。店員が目の前で焼き上げる

牛肉ブロックは2.5kg~3kg、価格は4万円~6万円ほど。グループオーナーも可能だ。賞味期限は90日。2、3人の来店で3、4回の量だ。オーナーになるとオーナーカードが発行され、さまざまな特典を受けられる。

通常は「ユニオンスクエア」(7000円)、「チェルシー」(1万円)の2コースのみだが、オーナーは6000円の特別コース、個室使用料無料、誕生日にはプレゼント、オーナー限定のアラカルトメニューもある(価格は消費税・サービス料別)。

そして何より「俺(私)の肉」というステータス、その時に巡り合った牛肉、また熟成度により変わる味わいなど一期一会の味が楽しめる。常に30~40人(組)のオーナーがその特権を得ている。企業の接待にもよく使われている。

オーナーの牛肉が陳列されるミートセラー。遠赤外線熟成で早く歩留まり良く熟成できる。予約来店の際には一番目立つ位置に陳列される

ニューヨーク・トラディッショナルがコンセプト

コースは、四季折々の素材を盛り込んだフュージョン料理で、焼肉からステーキまで牛肉の素材のおいしさをすべて味わえる。メーンのステーキは店員がお客さまの要望に合わせた焼き加減で提供するというスタイルだ。

店内はニューヨーク・トラディッショナルがコンセプト。まずクラシカルなバーラウンジがあり、さらに奥に入ると豪奢なシャンデリアが揺らめくレストランスペースとなっている。レストランスペースは禁煙だが、バーラウンジは喫煙可。食事の前に軽く一杯、食事の合間にちょっと一服がてらビジネストークと店内全体が大人の社交場となっている。バーラウンジのみの使用もOKだ。

ニューヨーク・トラディッショナルがコンセプトの店内は焼肉店というより洋食レストランの雰囲気

●店舗情報
「YAKINIKU FUTAGO 37West 17th St.」
経営=FTG Company
店舗所在地=東京都港区新橋2-11-10 HULIC&new Shinbashi2階
開業=2017年8月
坪数・席数=54坪・レストラン48席(16卓)、バー17席
営業時間=17時~翌0時、バーは17時~翌3時
平均客単価=1万2000円

◇外食レストラン新聞の2018年1月1日号の記事を転載しました。