チーズコーディネーターの天花寺です。前回の記事で、チーズには栄養がたっぷり詰まっていると紹介いたしました。お子様のおやつやお酒のおつまみ、そしてお料理にと、チーズは汎用性が高く様々な食べ方があります。年末年始に向けて、保存性の高いチーズは冷蔵庫にあるといろいろと便利ですよ。
今回は、たくさんのチーズがあって迷ったときに役立つ、チーズの選び方のヒントをご紹介いたします。

ナチュラルチーズとプロセスチーズの違いは

前回の記事はこちら
チーズをもっと食べよう! 簡単で美味しいチーズの食べ方 

お店で「今日はチーズを買ってみようかな」と思ったとき、何を基準にチーズを選びますか?大手乳業メーカーのもの、食べ慣れたもの、逆に食べたことの無いもの、はたまたセールでお安くなっているものでしょうか。

または、サラダに使いたいからモッツァレッラ、ケーキを作りたいからクリームチーズ、グラタンに載せたいからシュレッドチーズ、など、用途で選ぶ場合もあると思います。

フランスでは「ひとつの村にひとつのチーズ」なんていう言葉もあるくらい、チーズには実にたくさんの種類があります。

皆さん、ナチュラルチーズとプロセスチーズを耳にしたことはあると思いますが、実際何が違うのでしょうか。

ナチュラルチーズ

【製法】ミルクを酵素などで固めて水分を抜いたもの。またはこれらを熟成させたもの。
【特徴】チーズ内の微生物や酵母が生きているので、熟成による風味の変化があります。賞味期限が短く、個性的な香りや味わい。

プロセスチーズ

【製法】ナチュラルチーズを粉砕し、加熱溶融させ、乳化させたもの
【特徴】加熱する過程で微生物や酵母は不活性となるため、熟成変化がなく、比較的品質が安定しています。賞味期限が長く、マイルドな味わい。

ナチュラルチーズは生きていて、プロセスチーズの原料となります。プロセスチーズはナチュラルチーズを溶かして再度固めたチーズなのです。このような大きな違いがある両者ですが、どこを見て判断できるでしょうか?パッケージの品質表示を見れば一目瞭然です。「種類別」をご確認ください。

お正月ならではのチーズのおいしい食べ方

家族で過ごすことの多い年末年始。プロセスチーズはお子様でも食べやすいマイルドな味わいと保存期間が長いことが嬉しいポイントですね。また、大人同士のお酒の席ではナチュラルチーズをカットして出すだけで、ちょっとおしゃれなおつまみになりますよ。

最後に、お正月ならでは簡単アレンジをご紹介いたします。

日本酒のおつまみ 

オレンジ色が鮮やかなナチュラルチーズ、ミモレットです。このチーズにはお味噌のような風味があり日本酒に良く合います。カットしてちょっと海苔をあしらえば、立派なおつまみになりますね。棒状にカットしたハードチーズにお好みのお味噌を添えるのもお手軽です。

チーズ磯辺焼き

お子様には、一味違うチーズ磯辺焼きはいかがでしょう。お餅を焼くときにプロセスチーズ(とろけるチーズがお勧め)を載せます。ぷっくり焼けてとろけたところを海苔で巻けば出来上がり。香ばしくてとろーり美味しいですよ。やけどには気を付けてくださいね。

慌ただしい年末年始ですが、チーズを食べて元気に年を越しましょう。