たべぷろに初めて投稿させていただきます、チーズ愛好家の天花寺(てんげじ)です。チーズの特長や選び方、おいしい食べ方やエピソードなど、奥深いチーズの世界をご案内できればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
今回は、チーズの栄養にスポットを当て、より良い食べ方、おいしい食べ方をご紹介いたします。

チーズは、ほぼ完全栄養食品

皆さん、日常でチーズを召し上がりますか?

おやつやおつまみとしてそのまま食べたり、グラタンやピザなどのお料理に使ったりといったところでしょうか。チーズにはたっぷり栄養が詰まっていて、しかも手軽に食べることのできる食品です。日々の食事に上手にチーズを取り入れ、健康な毎日を送りたいものです。

チーズはミルクからできています。ミルクは本来ならば子牛が成長するための唯一の食べ物。その大切なミルクの栄養をギューッと凝縮した食べ物がチーズなのです。

チーズには、体作りに重要なたんぱく質、脂質、カルシウム、鉄分、ビタミンA、B群などが、バランスよく含まれています。

栄養

<たんぱく質>
体内で作ることのできない必須アミノ酸が含まれています。

<脂質>
脂質はエネルギーとなり、細胞膜の形成に必要です。

<ビタミン>
脂溶性のビタミンAは、皮膚や粘膜を形成し、抵抗力を高めてくれます。水溶性のビタミンB2は、体の成長や疲労回復、肝機能に働きます。また皮下脂肪を燃焼させる効果もあります。

<カルシウム>
カルシウムは、骨や歯、血液や筋肉などに重要な働きを持っています。

チーズのこれらの栄養素は、他の食品に比べ消化吸収率が高い、というメリットもあります。チーズの脂質は熟成により消化しやすくなっているため、お肉のようにもたれることがありません。またチーズのカルシウムは、小魚や野菜に比べて消化吸収に非常に優れています。

チーズに足りない栄養素は?

先ほど、チーズは「ほぼ完全栄養食品」と書きましたが、その「ほぼ」とは何でしょう・・・?

チーズに足りない栄養素、それは「ビタミンC」と「食物繊維」です。この二つの栄養素が含まれている食品といえば、野菜や果物ですね。ということは、チーズに野菜や果物を添えれば、完璧な食事となるわけです。

チーズの美味しい組み合わせ

栄養の面では、チーズに野菜や果物を合わせれば良いということがわかりました。では栄養バランスに優れ、さらに簡単で美味しいチーズの食べ方をご紹介いたします。

サラダ

いつものグリーンサラダにチーズをプラスしてみましょう。ダイス状にカットしたチーズを散らしたり、硬いチーズはおろし金で粉にしてふりかけても良いですね。野菜の皮をむくピーラーを使い、薄くスライスしても口どけが良くなります。この場合、チーズの塩分と旨味があるので、オリーブオイルと胡椒を和えるだけでも美味しいです。

じゃがいも

昔、アルプスの厳しく貧しい暮らしでは、じゃがいもとチーズが常食だったそうです。じゃがいもにはビタミンCと食物繊維がたっぷり含まれています。しかも、じゃがいものビタミンCは熱を加えても壊れにくいため、茹でたり蒸したりしたじゃがいもととろけるチーズは実に理にかなった組み合わせなのです。

温野菜

これからの季節、寒くなるととろーりと溶かしたチーズと温野菜は、心も体も温まる美味しい組み合わせですね。しかも栄養バランスに優れていますので、是非、食卓に積極的にチーズを取り入れてみてください。