こんにちは。長崎県平戸在住のたべぷろ編集部員・tonです。長崎は海産物で有名なのはご存知ですよね? そのため、魚のすり身であるかまぼこも有名なのです! 今回はそんな、長崎・平戸名産の一つである「すぼかまぼこ」についてご紹介します。

飛魚を使ったかまぼこ

まず、一般的なかまぼことの違いは、かまぼこの周り、巻き方です。かまぼこといえば、木製板が付いていますが、長崎・平戸のかまぼこには板が付いていません。すぼ巻きと呼ばれる巻き方で、プラスチック製ストローでかまぼこの周りを覆います。

そのストローを一本ずつ剥がしていただくのが、すぼかまぼこです。ひと昔までは天然の麦わらでかまぼこを覆っていたと言われています。

次に、すぼかまぼこは、原料となるお魚の味がしっかりと生かされています。特に秋が旬の飛魚(あご)を使ったかまぼこは、お醤油がなくても十分味を堪能できますよ。

すぼかまぼこ、どこで購入できるの?

最近ではお土産屋さんにて電話注文、宅配が可能ですが、基本的には長崎県平戸市の各店頭にて販売しております。冒頭では飛魚のかまぼこをご紹介しましたが、他にはえそ、あじ、いわしなどさまざまな種類のお魚を使用したかまぼこが販売されています。

また、平戸市の中心に位置する川内町では、個人の方がかまぼこ屋の軒を連ねています。少し遠出をして、かまぼこのお店を巡ってみるのも楽しみの一つですね。ちなみに写真のかまぼこは、すぼ巻きの中身、かまぼこ本体です。

地元ではオーブントースターで焼きます

すぼかまぼこは、そのままいただいても十分美味しいですが、平戸市民のみが知るいただき方もぜひ楽しんでいただきたいと思います。

まず、ストローをすべて剥がし、かまぼこを輪切りにします。一本のかまぼこにつき、5~6等分がベストです。カットしたかまぼこをアルミホイルの上に並べて、オーブントースターで5分間焼きます。これで、外側はカリカリ、中はより一層弾力のあるモチモチ感が楽しめます。これをそのままいただくと、日本酒や焼酎の肴によく合います。

また、平戸市内のよっては、このかまぼこをお味噌汁の具としていただくところもあります。

余談ではありますが、私はこのすぼかまぼこをいただくまでは、かまぼこの類は一切口にできませんでした。添加物が多すぎるというのが、理由です。味がいかにも人工物、というものが駄目なんですよね。

最初は友人に勧められて嫌々いただいたのですが、あとで食わず嫌いを謝罪しました。それほど、私の口にすぼかまぼこが合ったのでしょう。今では毎晩の晩酌のお供となっています。

あなたも、この機会にすぼかまぼこに挑戦してみてはいかがでしょうか。お魚の味が生きた、優しくもしっかりしたすぼかまぼこを楽しめますよ。

ちなみにこのすぼかまぼこは、関西や関東のお客様に大変好評をいただいています。知り合いのお土産屋さんでも、ホテルの朝食ですぼかまぼこをいただいてから、ご自宅用に大量購入される方が多いようですよ。