高級チョコレートを展開するメリーチョコレートカムパニーが、仏・パリ開催の世界最大のチョコレート展「サロン・デュ・ショコラ・パリ」で2年連続のゴールドタブレット(金賞)を受賞した。受賞作は「東京爛漫」をテーマに咲き誇る花や日本の美しさを表現、同社シェフショコラティエの大石茂之氏が総指揮を執った。

同社ではアジアで初めて同展に出展。これまで国内最長出展・最多受賞を継続しており、徐々に海外での知名度を高めている。

総指揮を執った大石茂之氏(右)

「フランス人になじみのない物を提案することは大きな挑戦だった」(大石氏)という受賞作品は、「東京爛漫」をコンセプトに4品で構成。梅や桜のモチーフや日本の伝統的な装飾をハイレベルな技術と感性で施した。

中でも“七宝”をイメージした「和のプラリネ」は、七つの素材を優れた技術力で使用し、挑戦的かつ意欲的な試みが高評価を獲得した。このほか、ユズの“実”の魅力を表現した「柚子&山椒」、ピューレにした桜の花びらと碾茶を混ぜ合わせた「さくら」、梅肉ペーストやみりんのコクで味が変化する「梅干し」を製作した。

日本の美しさをテーマにした金賞受賞作品

受賞会場では審査員総括として「われわれが知らなかった素材を取り入れ、業界を覆した。すべてが完璧で熟練を極めている」との評価を獲得。最高位の金賞に加え、「審査員推奨」のお墨付きも得たという。バレンタインデーへ向け、大石氏監修の新ラインアップ「奏(かなで)」(日本食糧新聞既報)も発売予定。

◇日本食糧新聞の2017年12月22日号の記事を転載しました。