ココナツオイルなどオーガニック食品の輸入・卸事業を展開する、ブラウンシュガーファーストとナチュラル&オーガニックスーパーのパイオニアである、ナチュラルハウスはブラウンシュガーファーストが立ち上げたフードロス削減を目的としたプロジェクト「#食べ物を棄てない日本計画」の一環として「食品のリメーク」から生まれたカップマフィンをナチュラルハウス青山店で14日から販売を開始した。メーカーと販売店の視点から生まれたアイデアでおいしく食べてフードロス削減の一助となる商品が誕生した。

日本の食品業界は、「3分の1ルール」で、賞味期限が製造から3分の1を切ったものは納品することができない現状で結果、多くの食品が廃棄されている。また、野菜などの生鮮食品は店ごとにルールが違うが、店頭陳列後の経過時間から値引き販売、その後見切り販売され、残った場合の商品は廃棄される。

こうした現状に、ブラウンシュガーファースト、ナチュラルハウス共にオーガニック商品を通して、好循環を生みだし、未来の子どもたちへのバトンをつなげる「オーガニック本来の価値・創造」を目指しており、食に携わる企業としてフードロスという問題に真摯(しんし)に向き合いたいという思いが合致し今回の商品導入となった。

また、「商売で解決する」をテーマに、賞味期限が1日でもあるうちは寄付ではなく、商売で解決するという思いでスタートした活動を推進。フードロス解決のための100のアイデアの実現を行っている。

食品のリメークで生まれたカップマフィンは、ナチュラルハウスで廃棄直前となった野菜・フルーツをブラウンシュガーファーストが無償で引き取り、ブラウンシュガーファーストの店舗で3分の1ルールで流通に乗らないココナツオイルを使ったカップケーキ(マフィン)に加工し、ナチュラルハウスで販売するもの。

廃棄直前の生鮮食品を、ブラウンシュガーファーストの店舗で再加工することで新たな商品として付加価値を創出すると同時にナチュラルハウスでは、商品ラインアップのバリエーションが増加するというメリットがある。アイテムは、「キャロット」「カンジュクバナナ」「ケークサレ」各480円(税別)などを揃える。

◇日本食糧新聞の2017年12月18日号の記事を転載しました。