寒い冬…お弁当のお供に温かい重ね煮味噌汁を!【レシピ動画付き】
重ね煮弁当研究家、そして重ね煮アカデミー®認定講師の北知美です。朝晩ずいぶん寒くなり、布団から抜け出すのに時間がかかるようになりましたね。
我が家の息子は雨でも雪でも関係なく、土日はほぼ丸一日外でサッカーです。これからの季節、冷え切った身体を温めるため、スープジャーに温かい汁物を持たせるようにしています。汁物も身体に優しい重ね煮がおすすめです。今回は動画でもご説明していますのでぜひご覧ください!
陰陽調和の重ね煮って一体なぁに?
まず重ね煮についてあらためてご説明したいと思います。
第1回目のコラム「中高生のお弁当…野菜たっぷりでも満足出来るお弁当とは?【レシピ付き】」でも少しお話ししましたが、重ね煮は切って重ねて火にかけるだけの簡単調理です。蓋付きの鍋さえあれば、誰でも始めることができます。
陰陽の法則に基づいて、鍋の下から陰性の野菜、上にいくに従って陽性の野菜を重ね、水を入れて火にかけると、鍋の中でらせん対流が起こって陰陽が調和されて中庸になり、野菜の旨味たっぷりでまろやかな味になります。
簡単に言うと…土から上に生えているものが陰性の野菜、土から下に生えているものが陽性の野菜です。
日々の暮らしの中で陰陽の調和された中庸のものを頂くことで、身体の中から健康を作りあげていきます。これを養生家庭料理といいます。
陰陽調和の重ね煮の魅力とは?
重ね煮は切って重ねて火にかけるだけの簡単調理です。が、簡単な点だけが魅力という訳ではありません。重ね煮の魅力をご紹介しますね。
- 陰陽のバランスが取れるよう多種類の野菜を組み合わせることで、旬の野菜をたっぷりと食べることができます。
- 一物全体食で皮を剥かず灰汁も取らないため(灰汁もほとんど出ません)、栄養素の損失を最小限に抑えられ、ゴミも少なくなります。
- 蒸し煮調理なので、栄養素の損失が最小限に抑えられます。
- 野菜の旨味を最大限に引き出す調理法のため、砂糖で甘味を付ける必要がありません。また、油でコクを出す必要もなく、油の使用は香りづけ程度です。
- アレルギーのある方、離乳食、介護食、生活習慣病の方にも対応でき、家族全員で同じ物を食べることができます。
- 短時間調理かつ簡単調理なので、忙しい方、お料理が苦手な方にもおすすめです。
それでは、我が家の息子の一番好きな重ね煮味噌汁「豚汁」をご紹介しましょう!
重ね煮味噌汁の中で息子が一番好きなのは、何といっても豚汁です。重ね煮は一物全体食のため、皮を剥かず灰汁抜きせず、食材を切って重ねて火にかけるだけです。しかも、お味噌汁は出汁も使わず、味噌も初めから重ねて煮るだけの簡単調理です。
一口飲むだけでほっとしますよ。是非、作ってみて下さいね!
重ね煮豚汁
<材料>
・豚肉 100g
・味噌 70g
・油揚げ 半分 ・・・ 細切り
・ごぼう 30g ・・・ 斜め薄切り
・人参 30g ・・・ いちょう切り
・長ネギ 80g ・・・ 白い部分を2㎝長さ
・里芋 100g ・・・ 皮を剥いて乱切り
・白菜 80g ・・・ ざく切り
・こんにゃく 80g ・・・ 色紙切り
・水 3カップ
・青ネギ 小口切り
<作り方>
- 鍋の中に一番下からこんにゃく、白菜、里芋、長ネギ、人参、ごぼう、味噌、豚肉と重ねて、分量の水を7分目(ひたひた)まで加え、蓋をして強火にかけます。
- 沸騰したら火を弱め、野菜が柔らかくなるまで煮ます。
- 残りの水で味を調整し、青ネギを加え、ひと煮立ちさせたら出来上がりです。
※レシピは重ね煮アカデミー®より記載
レシピ動画もぜひご覧ください!
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