神戸市在住のたべぷろ編集部員の田添マチ子です。ご存知かもしれませんが神戸の町はどこにいってもパン屋さんがあります。神戸市民はパンの消費量が全国一だとか二位だとか時々話題になりますが、神戸市民のパン好きは筋金入りなのは間違いありません。私も大の炭水化物ラブな人間の一人ですが、ただひとつ、フランスパンだけは敬遠しておりました。なぜかというと、口の中を怪我してしまうことが何度かあったからです。固いフランスパンの表面で切ってしまうのです。味も食感も好きなのですが、残念な限り・・・。そこで、フランスパンで口を怪我しないように食べる方法を探ってみることにしました。

出来立てを食べる

今回、フランスパンをゲットするに当たり、開店と同時に入店してみました。開店いちばんに入店すると、出来立てのパンを食べることができるからです。“フランスパン”といっても種類は沢山あります。

お店のお姉さんに「フランスパンをカットしてください」とお願いしたら「まだ焼き上がったばかりで柔らかいので、切ると形が崩れてしまいますがよろしいですか」と戸惑ったように言われました。「はいはい、いいですよ、お願いします」と2センチの厚さに切ってもらいました。やはり焼きたては柔らかいのですね。

実際に食べてみると、フランスパンも焼きあがったばかりの時は、中はもちろん食パンのようにフワフワですが、外もカリッとしつつ、やわらかい状態です。焼き上がったばかりのフランスパンを食べれば怪我せずに済みそうです。

液体に浸して食べる、ヒタパン

次に手っ取り早いのは液体に浸して食べる方法です。液体とは、牛乳とか、豆乳とか、スープです。いちばんいいのはスープでしょうね。身体もあったまるし、簡単に栄養が取れます。一石二鳥な上、浸して食べる、“ヒタパン”は確かにフランスパンがやわらかくなり、怪我することもありません。

しかしこれだとフランスパンの醍醐味といえる外のパリパリの風味を味わうことができなくなってしまいます。ただの食パンを食べているのとなんら変わりないのです。何だか物足りない。そこで次なる手を思いつきました。

フランスパンをフライパンで蒸してみよう!

トースターで焼けばさらにカリカリになってしまいます。ではいっそのこと蒸してみてはどうか!?と思い立ちました。蒸し方ですが、電子レンジだと水分を吸い込んでフニャフニャになりそうです。水蒸気を吸ったパンほどうまくないものはありません。そこでフライパンで蒸し焼きにしてみることにします。焼く前にバターをたっぷり塗りました。淵のところまで余すところなくしっかりと。

少しバターの固形が残る状態にしてフライパンへ入れて着火!

蓋をして中火~弱火で蒸します。上のバターが溶けたら出来上がりです。これはちょっと多すぎですが、たっぷり塗るのがポイント。

食べてびっくり。外のカリカリが残りつつ、ふんわりしています。バターをすったおかげで柔らかくなったのと風味が増したようです。バターはフランスパンの風味を壊すことなく、柔らかくしてくれました。

味はフランスパンの塩味とも相性バッチリで、何個も食べたくなりました。もちろん口の中は怪我していません。ご飯としても良いですが、お菓子としてもいけそうです。バターの上にチーズや塩なんかも乗せてみるとおいしく食べることができます。

フランスパンが好きだけど、あの固さがニガテ!という人は是非バターを塗ってフライパンで蒸して食べてみてくださいね。きっと怪我せずおいしく食べられますよ!