鏡餅を飾る場所、今どきの家庭はどこへ?【たべぷろアンケート】
正月になると家の中に飾る「鏡餅」。神様を祀るための供え物として、大きなものは床の間へ、小ぶりなものは神棚や台所などへ飾るのが一般的です。しかし、現代の家庭の場合、床の間や神棚が無い家も多くありますよね。
そこで今回は、床の間や神棚が無い家庭ではどこに鏡餅を飾っているのか? どのような理由でその場所になるのか? について、お子さんをお持ちの既婚女性(20~40代)100人を対象にたべぷろ編集部がアンケートを取ってみました。
多くの人は飾る場所に困っている?
アンケートの結果、53人の方が「玄関」と回答。最も支持を集めました。
- 玄関から神様が入ってくると聞いた事があるので、玄関に飾るようにしています(30代/女性/正社員)
- 毎日出入りするところだしクツ箱の上なら邪魔にならない。それ以外に置き場がない。(40代/女性/正社員)
- みんなが毎日通り見るから。また、生活の邪魔にならない場所だから。(30代/女性/パート・アルバイト)
- 我が家は玄関に割とスペースがあるので、毎年鏡餅はそこに飾っています。(40代/女性/個人事業主)
玄関へ飾る理由として、半数の方が「スペース的に余裕がある」と答えています。中には、
- 神棚や床の間からすればあまりにもカジュアルかもしれない玄関ではあるけれど、いつもいけている花の位置は人目にも暮らす者にも見栄えがよく、またほどよく寒いのでカビの心配がない。(40代/女性/派遣社員)
といった声も。市販の鏡餅ならカビの心配はありませんが、自宅などでついたお餅の場合、カビるのが悩みの種。思わず「分かる分かる」とうなずいた方も多かったのでは?
正月という季節感を強く感じる!?テレビ台へ飾る鏡餅
2番目に多かったのは、27人が選んだ「テレビ台」です。
- 丁度良い広さのスペースだから、家族みんなが集まるリビングのテレビ台に季節感のある飾りをイベンント毎にかえています。(30代/女性/個人事業主)
- 特に考えたことがなかったけど、何も考えずにテレビ台。いつも家族が見える場所だから。(20代/女性/専業主婦)
- 我が家に他に飾る場所がないので、テレビ台の空いてるスペースに置きます。(30代/女性/専業主婦)
- テレビ台だとリビングに家族が集まる場所なのでいつでもみんな目にすることができるから。(30代/女性/専業主婦)
テレビ台へ飾る理由としては、「必ず目に入るため、季節感を感じる」という内容が約7割を占めました。
飾る場所にはちょうど良い?台所へ飾る人も!
3番目は20人が選んだ「台所」です。
- 台所のレンジの上において、少しでも上の方にと思ったから台所を選びました。(20代/女性/専業主婦)
- 本当は玄関に置きたいですが、飾る棚が我が家にはありません。本棚等の家具も少ないため、飾るのは台所のカウンターくらいになります。(40代/女性/専業主婦)
- 鏡餅は必ず台所です、台所に神様を迎える、さいの神があるからです。(30代/女性/個人事業主)
- 台所の食器棚やレンジ台の空いているスペースに置きます。みんなの目に付いて良いと思います。(40代/女性/専業主婦)
台所を選ぶ理由としては、「スペースの問題」「人目につく場所」という二つの理由が挙がっていました。
消去法で考えた結果?本棚へ飾る人は少数
4番目は、15人が答えた「本棚」です。
- リビングにある低めの本棚ならば目につきやすいし、邪魔にならない。(40代/女性/パート・アルバイト)
- 本棚は平坦で高いところに乗せれば子供に触られる恐れもなく比較的安全だから。(30代/女性/専業主婦)
- 玄関は置くところがない、台所も邪魔になる、テレビ台に置くとテレビが見えない。食卓の空いた所か、本棚の空いたところしか置くところがない。(30代/女性/専業主婦)
- 高い場所におきたかったからです。本棚でなくても、棚なら構いません。(40代/女性/専業主婦)
「本棚へ飾る」を選んだ人の半数以上が「ほかに置くところがない」という消去法で選んだ模様。鏡餅を積極的に飾りたいという方は少なく、「正月には鏡餅を飾らなければならない」という意識があるため、消去法で本棚を選択したようです。
ほとんどの人は知らない!?鏡餅を飾る意味・理由
いろいろ調べてみると、実は鏡餅を飾る場所は明確に決まっているものではなく、普段の生活の中でも特に大切な場所に飾って、今年一年の安泰をお祈りするもののようです。
今回のアンケート結果では、飾る理由を挙げて答える人より、「スペース的な問題」「なんとなく高い位置に飾っておく必要がある」と答えた人が多かったようです。
新たな一年を迎えるお正月。鏡餅を飾ることで、一年のスタートを気持ちよく切るきっかけにするといいかもしれませんね。
<たべぷろ編集部調べ>
日本食糧新聞11月24日号の「鏡もち特集」と連動したアンケートです。
調査地域:全国
調査対象:20-40代の既婚・子どものいる女性
調査期間:2017年11月14日~20日
有効回答数:100サンプル
日本食糧新聞・電子版の特集ページはこちら
新潟から全国へ、鏡餅の出発式
佐藤食品工業は立冬迎えた最初の大安吉日となる9日、新発田工場で「サトウの鏡餅出発式」を開催した。鏡もちをおはらいし、配送時の交通安全と無病息災を祈願する。今年で6回目を迎え、新発田市の保育園児による祝いのもちつきや雑煮が振る舞われた。初冬の風物詩として定着し、いよいよ年末商戦が本格スタートする。
今年度は、新潟から全国各地へ約1170tの鏡もちを出荷する予定で、金額ベースでは前年比4.2%増の25億5000万円を計画する。佐藤元社長は出発式で「鏡もちを飾るという伝統的な風習はぜひ守りたい」と強調。
同社では「サトウの鏡餅らくポイ鏡餅」や「賀正いっぽん」、キャラクター「小飾り」などを展開。形や飾り方の変化に対応し、消費者がより買いやすく工夫することで、鏡もち市場が横ばいの中でさらなる成長を目指す。
出発式では、諏訪神社の神主が「無病息災」「交通安全」「商売繁昌」などを祈願し、関係者ら約125人が参加して初出荷の鏡もちを運ぶトラックを見送った。佐藤社長を皮切りに取引先幹部、同社もちつき隊などがもちつきを実施。地元の保育園児27人が参加したほか、同社マスコットキャラのサトウくんが登場し盛り上げた。
つきあがったもちは、来年1月7日に開催される「第十四回城下町しばた全国雑煮合戦」に出品予定の「国産牛ローストビーフのすき焼き風雑煮【わたあめ添え】」に調理され振る舞われた。
◇日本食糧新聞の2017年11月20日号の記事を転載しました。
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