紀文は3~4日の2日間、東京・墨田区の東京スカイツリータウン内東京ソラマチで「子どもたちに伝えたいお正月絵本作品」の原画展イベントを開いた。天候にも恵まれた両日、会場には子ども連れの行楽客などが多数訪れ、展示とともに行った絵本の読み聞かせなどのワークショップに参加して、一足早いお正月気分にひたっていた。この展示イベントは今年で10回目となる「お正月絵本作品募集」の節目を記念し、活動の集大成として開催した。

「お正月絵本作品募集」は、正月の伝統行事の意義やいわれを、絵本を通じて子どもたちに楽しく伝え継いでいくことを目的に08年から始めた。イベント会場には、1回目からの応募作407点の中から最優秀賞に選ばれた作品の原画を展示したほか、製本化した入賞作品を閲覧できるよう並べた。

ワークショップは(1)最優秀作品の絵本読み聞かせ(2)祝箸袋と水引の作成教室(3)絵本をプレゼントするお正月クイズラリー–と盛りだくさんの内容。入場・参加は無料のオープンスペースでのイベントでは、入場客はキャラクターとの写真撮影を楽しむなど思い思いの時間を過ごした。

絵本読み聞かせでは、絵童話作家でもあるつかまい子氏と山庭さくら氏が講師として登場した。また祝箸・水引の制作教室の講師は、芸術性だけでなく学術的にも造詣が深い中村瑠水子氏が務めた。

紀文は今年も「子どもたちに伝えたいお正月絵本作品募集」を10月から開始した。応募締め切りは来年1月9日。詳細は紀文ホームページ

◇日本食糧新聞の2017年11月10日号の記事を転載しました。