カルビーは、「ポテトチップス(PC)」を通して地域有名産品などを全国に紹介し、地域の食文化の発展を支え豊かな生活の形成への貢献と地域に関わる人々、日本を元気にしていくプロジェクト「ラブ ジャパン」17年度施策の、それぞれの地元の味をPCで再現する「カルビーポテトチップス47都道府県の味」の第2弾、19都道県の「地元の味」を再現した19品を13日に発売する。

8日の発表会で、小泉貴紀マーケティング本部長は、第1弾の販売実績が計画比50%増の約700万袋を売り上げたことを明らかにし、好調の要因を高いメディア露出による効果などとした上で、既存PCの実績を落とすことなく、「ラブ ジャパン」商品が上乗せになったことから新規ユーザーを獲得し「ポテトチップス活性化に貢献」できたと分析した。

伊藤秀二社長はポテトチップスの販売状況について、北海道産ジャガイモ収穫減で商品供給不足が続き「4~5月は前年割れだったが、5月下旬に九州産の収穫以降、関東、東北と続き、ジャガイモ原料が確保できた段階で、休売していた商品の販売を再開。9月にほぼ休売アイテムが復活」と説明。

販売金額は7月時点で前年並みに回復し、8月以降は、前年実績を上回り、前年比約10%増と好調に推移していると述べた。17年道産ジャガイモの契約栽培農家の収穫は前年比13%増、計画比0.4%増と十分な量を確保し、品質についても歩留まり率が高い高品質という。

今後の調達は、熊本、宮城、岩手など新規地域の開拓に加え、道内においても稲作からの転換、でんぷんジャガイモからの転換、省力化などを進め安定的な確保を目指す考えを示した。

「地元の味」は、各都道府県の県庁・市役所や地元を代表する機関・企業などの協力を得て、味を開発する取組み。全商品企画は、カルビーの強みである知名度・販促力・商品企画力・開発技術力と、地元の強みである素材・郷土愛・素材づくりの技術力を生かし、地元を愛する人と共創することでヒット商品を生み出す。

荒木友紀マーケティング本部ポテトチップス部ベーシック課長が、第2弾として発売する19都道県(北海道・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・石川・岐阜・三重・滋賀・兵庫・鳥取・広島・徳島・愛媛・大分・鹿児島)の特徴を紹介。同品は、数量限定・期間限定で13日から各販売エリアのコンビニで発売。

さらに、18年度「ラブ ジャパン」プロジェクトでは、地元愛の醸成をさらに図る。商品企画段階から地元を愛する人の声を、積極的に商品づくりに反映させる。ブラボ社が提供する共創マーケティングプラットフォームを使用し、オンライン上でアイデアを募集する「#地元チップスPROJECT」を8日から開始。食材・郷土料理・新ご当地名物など味案、ネーミング、パッケージなどを募集する。

◇日本食糧新聞の2017年11月13日号の記事を転載しました。