惣菜調理麺を製造するクリタエイムデリカは1日から、女子栄養大学との共同開発商品「低糖質麺シリーズ」を発売した。第1弾は同社の通常押し出し生パスタ100g当たりと比較して59.7%の糖質オフを実現した「低糖質生パスタ(ペペロンチーノ)」からスタート。成長が続く糖質オフ・ゼロ商品の市場で、我慢せず食べる量を減らさない消費者ニーズに応え、シリーズの拡充を進める。

同商品のメーンターゲットは、運動不足や加齢による体重増加に悩みを持つ40代以降の男女。通常、低糖質商品はご飯、パン、麺類などの主食量を制限することで「主食量の不満足」や、糖質ゼロ食材への置き換えによる「味や食感の不満足」の声が少なくない。

同社ではイタリア製の押し出し機を使用。独自配合で生パスタを作り上げ、栄養訴求ともちっとした本来の食感を両立させた。

味付けでは、ガーリックのパンチを利かせたソースとこんがり焼いたチキンを組み合わせ、ボリュームも満足できる商品となっている。

富士経済の調べによると、糖質オフ・ゼロの商品市場は、2015年の3185億円(前年比11.1%増)から、16年の3431億円(同7.7%増)へと拡大基調が続く。糖質は血糖値を上げて体脂肪を合成するホルモンを刺激するため、それを控えることで、従来のカロリー制限に代わるダイエット・健康法として注目が高まっている。

◇日本食糧新聞の2017年10月11日号の記事を転載しました。