東京都に住むパンライターの大谷りえ子です。10月8、9日に世田谷区の三宿エリアで開催された日本最大級のパンイベント「世田谷パン祭り2017」 に行ってきました。
ワークショップ「世田谷パン大学」 の「世界一簡単なパン作り『ポリパン(R)』」 にも参加しました。ポリ袋でこねて発酵した生地をフライパンで焼くだけなので、我が家でも挑戦して焼いてみました。

ポリ袋に入れてこねるだけ!

パン作りって、こんなイメージがありませんか?

・部屋が汚れる
・広いスペースがいる
・片付けが大変
・力がいる
・オーブンが必要

ハードルが高いイメージのパン作りですが、この「ポリパン(R)」は初めてパン作りをする方にもお勧めです。

「ポリパン(R)」を考案した梶晶子さんは、東京・西荻窪で「happyDELI」という天然酵母のパン教室を運営しています。家にある調理器具と設備でおいしいパンが焼けるというコンセプトを掲げ、ノウハウを提供。シンプルな丸パンからクロワッサン、バゲットまで作れてしまうそうです。

そして、従来のパン作りの常識にとらわれない斬新な発想から、ポリ袋で手軽にパンが作れる“世界一簡単なパン作り”「ポリパン(R)」を考案。家庭でのパン作りをさらに身近なものにしてくれた第一人者です。

当日のワークショップでは梶先生は監督役で、ポリパンJr.マイスターの優しい講師から教えて頂きました。

パンプキンマフィンのレシピ

<材料>
A 国産強力粉(春よ恋) 140g
A かぼちゃフレーク 10g
A 塩 小さじ1/2
A きび砂糖 大さじ1

B 常温の水 80g
B ホシノ天然酵母生種 大さじ1
B 太白ゴマ油など 大さじ1 (なくてもよい)

<作り方>
1.ポリ袋にAの材料を全て入れ、よく振って混ぜておく。

2.コップにBの材料を入れ、かき混ぜておく。柔らかくしたい場合は太白ゴマ油など大さじ1も入れる。

3.1の袋に2の液体を入れ、空気を含ませて袋の口を閉じてよく振る。
少し空気を入れるのがポイント。シャカシャカ元気いっぱいに振ります。お子様と楽しくビニール袋でシャカシャカ振れば、自然と笑顔になりますね。

4.一次発酵です。ひとかたまりになったら、空気を抜いて袋の口の上の方を縛り、2倍半の高さになるまで待つ。時間の目安は、常温20度くらいで約8~10時間程度、約30度で約3~4時間です。

5.一次発酵が完了したら、ポリ袋を裂き、裂いたポリ袋の上で生地を4等分にする。分割した生地を丸めてコーンミールをまぶし付け、フッ素加工のフライパンに閉じ目を下にして等間隔に離しておく。
二次発酵のために蓋をして10秒ほど強火で温めて火を消す。

6.60~70分ほどして2倍程度に膨らんだら(二次発酵完了)、かぼちゃの種を上に載せる。

7.生地を焼く。タイマーを見ながらフライパンで焼きます。

  • 蓋をして強火で30秒
  • ごく弱火で4分
  • ひっくり返して強火で15秒
  • ごく弱火で4分
  • 再度ひっくり返して弱火のまま5分
  • もう一度ひっくり返して5分焼いて、押してみて弾力があれば出来上がりです。

弱火のつもりでも火が強かったりすると焦げてしまうので、気をつけましょう。
ひっくり返す時は軍手やミトンなどの使用をお勧めします。

8.焼きあがったらフライパンから出し、粗熱が取れたら出来上がり。

上手に焼き上がり梶先生と笑顔でツーショット

「ホシノ天然酵母生種」の作り方

レシピで使用した「ホシノ天然酵母生種」の作り方もご紹介します。

<材料>
ホシノ天然酵母 50g
水 100g

<作り方>

  1. ホシノ天然酵母を瓶に入れて分量の水を注ぎ入れ、フォークでよくかき混ぜる。
  2. 粉末が水を吸っておからのような状態になったら、軽く蓋をして常温におく。
  3. 一度ぷくぷくと盛り上がってきた後、それが収まってドロドロが少しゆるい状態になったら出来上がり。保存期間は冷蔵庫保存でひと月ほど。

簡単に作れる天然酵母生種は冷蔵庫で保存できるため、これからいろいろなパンのアレンジに応用できます。

※今回は梶晶子先生のレシピを参照しました。