ボーソー油脂は今秋冬、こめ油のレシピ提案を強力に推進、従来以上に同市場の活性化を図る。4回目となる和洋女子大学との産学連携イベント「こめ油を使って 一汁二菜の定食レシピコンテスト」をこのほど実施。イベント初の“完結型食事”となる「定食」をテーマに、管理栄養士志望の同大生がこめ油の特性を生かしたレシピを考案し、「パパッと!つくおき定食」が最優秀賞に選ばれた。

同イベントでは今回、家庭の食用油として王道的なメニューともいえる「一汁二菜の定食」をテーマに設定。1月から説明会やレシピ提案会、同社員による試作会でのフィードバック、レシピ選考会などを経て、最優秀賞・優秀賞を決定した。

発表会で高橋美奈子営業部第2部課長は「こめ油の製造を創立から開始して12月で70周年を迎える。現在は菜種油やコーン油なども製造しているが、こめ油は最も重要な基幹商品」とあいさつ。

また「こめ油はリピート率が非常に高い一方、認知度は約50%、使用経験率は約10%にとどまる。管理栄養士を数多く輩出する和洋女子大学との産学連携により、優れた魅力をより多くの方に知ってもらえれば」と意欲を示した。

毎年反響の高い同イベントだが、今回もおいしさや栄養価、簡単調理など現代のレシピニーズに適合するメニューが多く出揃った。

管理栄養士志望の学生が「こめ油を使って一汁二菜の定食」をテーマにレシピを考案した

最優秀賞の「パパッと!つくおき定食」(家政学郡観光栄養学類3年の佐藤由梨・松本彩里さんチーム)は、こめ油で作った万能常備菜を使用した「鶏肉と和風きのこソース」や「たことトマトのマリネサラダ」「彩り野菜のコンソメスープ」など提案し、「忙しい主婦の味方になる簡単・おいしい・豊富な栄養を実現している」(高橋課長)ことが評価された。

チーズバニラケーキが得意料理という佐藤さんは「こめ油の特徴を考えてレシピを作った。クセがなくて栄養価が高いので、さらに活用してみたい」と笑顔のコメント。松本さんは「アドバイスなどをもとに何度も試作を重ねてきたが、こめ油の魅力を強く感じた」と受賞を喜んだ。

優秀賞の「絶品からあげ野菜の定食」(同3年の和田晴奈・土田楓さんチーム)は、素材を引き立てるこめ油の特性を生かした「冷めても美味しいカレーから揚げ」をメーンに、「レンジ茄子の簡単カポナータ」などいずれもコンセプトである“おいしく手軽に栄養たっぷり”の魅力を実現。

「酸化に強い特性を生かし、揚げ物をメーンにした」(和田さん)、「カレーから揚げはだし汁をかけてもおいしい。こめ油の良さを生かして、いろいろな楽しみ方ができるレシピを目指した」(土田さん)という。

こめ油市場は15年から急激に人気が上昇し、食用油を代表する注目ジャンルとなっている。トップメーカーの同社では人気料理サイト「クックパッド」での露出など市場過去最大級の活性施策を展開しているほか、受賞レシピを同社家庭用こめ油製品「米油」(600g)にオンパックする。

◇日本食糧新聞の2017年10月6日号の記事を転載しました。