プロがアドバイス、親子で知っておきたい披露宴テーブルマナー5つ
こんにちは、マナーコンサルタントの大谷晃です。
以前に比べ最近では兄弟や姉妹、親戚関係以外でも仲の良い友人の結婚式では「お子様もご一緒にご出席ください」という招待状が届くケースも増えてきました。
今回は小学生以上のお子様を持つ親御さん向けに少しでも不安が解消でき、親子で楽しく出席できる結婚式でのテーブルマナーについてお話しましょう。
今どきのしっかりしている小学生とは!キラリと光るチビッ子紳士・淑女の快食術
小学生になると幼稚園児と違い、さすがに会場内を走り回ったり、料理をおもちゃ代わりに遊んだりすることはしませんね~。
そういう意味では少し手が離れましたが、料理はお子様プレートから大人と同じコース料理が提供される機会が増えてきます。
そこで大事なのが小学生でありながらも大人と同じ料理を食べるわけですから、テーブルマナーが必要となってきます。
要するに躾けがなされているか否かが親御さんとして問われ、お子様も立派なお坊ちゃん、お嬢ちゃんに育っているかが問われるわけですね~。
披露宴中の離席は出来れば避けたいので、会場に着きましたらトイレに行ってしっかりと手を洗い、用を足し、身だしなみのチェックをさせましょう。
テーブルマナーとは食べ方だけではなく、相手に対して配慮する事が重要なのです。
その相手とは・・・
・招待いただいた新郎新婦および親族の方々
・同じテーブルに同席している方々
・料理を作り、提供してくれるコックさんやサービス係の方々
です。
それでは、どのように・・・
・「本日はおめでとうございます」「本日はご招待いただきありがとうございます」
・「○○○○と申します」「宜しくお願いいたします」と一礼
・料理や飲物をサービスしてもらう場面では「ありがとうございます。」お下げしても宜しいですかという場面では「はい」「結構です」とか「まだ、いただきます」等
この程度言えれば合格ですね~。
コース料理とたくさんのピカピカなカトラリーにビックリ
椅子は深く座りテーブルからげんこつ2つ分位に座りましょう。テーブルに近く座るという事です。
着席してからは、まずはカトラリー(ナイフ・フォーク)の使い方がポイントになりますね~。
私達日本人は箸の文化であり、ナイフ・フォークを使う機会は少なく、小学生はなお更の事、使う機会が少ないので、7~8歳頃になったらご自宅でも洋食のメニューのエビフライやハンバーグ等の時には練習させる事も重要ですね~。
ここでは、その重要な5つポイントをお教しえします。
(1)カトラリーは外側から順番に使用する。
ピカピカに輝くカトラリー、最初はびっくり仰天ですね~!
スプーン以外は必ず対になっているので、慌てずに右手でナイフ、左手でフォークの順に持ち、料理ごとに外側から順番に使用します。
左利きのお子様はナイフとフォークを持ち替えて戴いても大丈夫!(もちろん正式な晩餐会等の時にはNGですが)ナイフを置いてフォークを右手に持ち替えてフォークだけで食べるのは低学年の内だけ、出来れば避けたいですね~。
(2)スープは音を立てずに飲みましょう。
スープは手前の時計の6時方向から12時方向に向かってスーっと動かしてすくい、それを口元に先端を当てて傾けて流し込むように飲むのが正しい飲み方です。
熱いからといってフーフーするのはマナー違反です。
冷ましたい場合は、スプーンでゆっくりとスープをかき混ぜましょう。
スープをすくう時には並々すくわず、8分目くらいにしておいたほうがポタポタ垂れずに済みますね。
左手でスープボウルをささえ、食器が傾かない様に気をつけましょう。耳付きのブイヨンカップは耳を持って構いません。
(3)お魚やお肉料理は左側から切り分けながら食べる。
特にお肉料理、低学年まではハンバーグやステーキも一度小さく、サイコロステーキのように切り分け、フォークを右手に持ち替えて食べていたのを、左側から一口大に切り分けながら上品に食べる事が重要です。
メリットとしては肉汁が出ないのと、見た目の問題ですね~。
(4)カチャカチャと金属音をさせない
左手のフォークで左側の切り分ける部分刺し、右手に持ったナイフで程よい大きさに切り分け、さらに一口大に切って、ソースにからめ戴きます。
ナイフは手前に引くようにして切ると切りやすいですよ。
スープの時も料理を食べる時も金属音には気をつけましょう、優雅ですよね~!
(5)ナイフ・フォークが全てのサイン
食事の途中でパンを食べたり、飲物を飲む場合には、ナイフ・フォークはお皿の上でカタカナの「ハ」の状態にしましょう。これがまだ、食事が途中ですよと言う合図。
食事が終了した場合は、4時20分の状態にします。
いずれも、ナイフの刃は手前にフォークは上向きにいたしましょう。
次回は「ナプキンの使い方」や「グラスの持ち方や飲み方のポイント」、「パンの食べ方」等のお話をしていきます。
今年もゴールデンウィークの5月3日にホテルニューオータニ幕張にて「親子で学ぶ一生モノのテーブルマナー」を開催し、おいしいコース料理を戴きながら、親子で楽しく学べますので興味のある方は是非、ご参加ください。
「たべぷろ」を日本ホテルレストラン経営研究所がバックアップします!
NPO法人日本ホテルレストラン経営研究所は、食育の一環として日本食文化の継承や食卓作法・テーブルマナーを未来を担う子供たちに普及することを目指し、また、ホテル・レストラン・ブライダル業界への人材育成サポートもしております。
「たべぷろ」には日本ホテルレストラン経営研究所が監修する「食の専門家」が続々と登場します。お楽しみに!
<日本ホテルレストラン経営研究所が監修する専門家ライター>
- NPO法人 日本ホテルレストラン経営研究所理事長 大谷晃
- 食育研究家 長島和美
- 日本酒学講師 大越智華子
- ウイスキー、カクテル、燻製の専門家 橋口孝司
- 国際中医薬膳師 渚月順子
- 健康食研究家 角田真希
- ワインコーディネーター 大塚美咲
- 重ね煮の専門家 田島恵
- 礼儀作法研究家 岡田弥子
- 重ね煮弁当研究家 北知美
- スパイスカレー研究家 赤羽根祐司
- オーガニックライフコーディネーター 清水麻紀子
- ティーコーディネーター 星なおこ
- お魚クリエーター 石原祥訓
- 食ライター 吉田紀子
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