こんにちは、ベジフルボディデザイナーmoccoです。「私の食卓」は、美と健康維持をモットーに自分らしく生きる美健女子の物語を小説風にお届けいたします。
第6話では、丸井夫婦が手羽先「煮こごり」活用料理で夏の体内疲れをリセット…。すこぶる元気を取り戻したころ、スーパーの店先には食欲をそそる、カラフルな秋の味覚「柿」が並びだしました。

第6話はこちら
季節の変わり目には胃腸に優しい手羽先「煮こごり」料理【小説・私の食卓:6】

【土曜日】柿シリーズ開始!

「今さぁ、お隣のおじいちゃんから、こんなに柿をもらったんだけど…」

「え~!!!嬉しい。いつ取るのかなぁ~って、いつも眺めてたの」

「でもさぁ、こんなに貰ってどうする?」

「レパートリーは、い・ろ・い・ろあるわよ!柿は冷凍も出来るし」

「柿シリーズが、始まりますか!」

「パスタを茹で始めたからちょうど良かった」

「えっ?今からお昼じゃないの?」

「そうよ。頂いた柿を皮ごとカットして、チーズやナッツみたいな塩味のある食材と合わせれば直ぐできるよ」

「…ウマい!熟した柿の色って、まぶし過ぎる…。キミみたい」

「…き・も・い…」

【日曜日】意外な組み合わせ「アンチョビ&柿パスタ」の甘みが増したワケは?

「柿が、温かい~」

「昨日の余ったパスタと熟していない柿を炒めてみたの」

「相変わらず、奇想天外な。この柿さぁ~、かなり濃厚な甘さだけど?」

「そうなの…?(チュルチュルゥ~)ほんと!甘い」

「なんで、甘いのかな?」

「…炒めて、柿の水分が飛んだからかも」

「なぁる。そして、このアンチョビとのコラボが凄く合う」

「それ、長崎の“かたくちいわし”を使ったエタリの塩辛よ」

「甘みと塩味の組み合わせが…アタリだね!」

「だから、エタリだって!」

【火曜日】お月見の後は、遊び心をくすぐる柿玉汁にアレンジ

(フゥ~、フゥ~)「あったかぁ~。(ホフホフ~)かきたま汁に入っているのは団子?」

「そう。“中秋の名月”に団子を作ろうと思っていたんだけど…」

「過ぎちゃったね…。柿を使ってみたの?」

「うん。熟しきった柿があったから、ブチュゥっと握り潰して白玉粉と混ぜてみたの

完熟柿の水分に合わせ、少しずつ白玉粉を足しながら、耳たぶの硬さにする

「へぇー、、、斬新だね!濃厚な甘味だから砂糖は要らないわけね?」

「そう。完熟柿の甘みが強い分、塩味もしっかり利かせたの。どう?」

「ダシがきいた汁と溶き卵がスル~っと口の中に入ってきた後に、柿玉をパクっ。贅沢な味だね」

「“かきたま”と“柿玉”のコンビもいいでしょ?」

柿白玉の元を一口サイズに丸め、沸騰したお湯に入れる。浮き上がったら取り上げる
ダシを取り、少量の片栗粉を入れた後、弱火にかけた土鍋に溶き卵を流す。(お好みでショウガやネギを入れる)

【木曜日】柿とのコラボで主役に変身!箸休めの「和え物」

「何々、今晩の主役は和え物?」

「そう。大根を1本使い切るって、結構大変なのよ」

「かもね。で、なんで主役?」

「完熟柿が残っていたから、和えてみたの

「もったいないもんね。」

「そうしたら、なんとっ、バリ旨!あっという間に大根1本を使い切っちゃった」

(ポリッポリッ)「わかる~! なに?この美味さ」

「でしょう?千切りダイコンを塩もみして完熟柿と和えただけなのに」

「大根のポリポリ、柿のトロリ感がナァ~イスマッチング~!」

「残りの柿は冷凍保存しておこう」

「柿ってさぁ、控えめな大和撫子だよね。つつましやかな華やかさ、なんだね」

「私のこと?!」

第8話は、冷凍完熟柿を使った料理をご紹介します。お楽しみに。

ベジフルボディデザイナーmoccoレシピのワンポイント

「柿が赤くなると、医者が青くなる!」色づいた栄養のある柿を食べると病気になって医者にかかる人が少なくなることから、昔話で言われたようです。

果物の中では酸味がない特長を持つ柿は、色、硬さ、甘さ、品種など多種多様に楽しめる果物です。美肌保持と健康に欠かせないビタミンCの量は、日本人がよく食べる果物の中でトップクラスです。

柿の最大の魅力は、その輝きと濃厚な甘さです。自然の甘味料、着色料として、料理などに幅広く活用できます。体の内と外から輝く美健女子にお勧めの果物です。

〈柿パスタ〉
柿の甘さと同じくらいの塩加減を意識してください(通常より2つまみ程度多く)。
*今回、パスタで使用したのは、長崎県雲仙市の小浜温泉にある伊勢屋旅館の雲仙アンチョビ「えたりでイタリアン」
長崎県雲仙市の橘湾で水揚げされたカタクチイワシと国産材料でシンプルに仕上げたアンチョビソースは、パスタやパン、ジャガイモによく合う味です。

〈柿玉汁〉
柿玉汁に入れた柿玉団子の材料は、白玉粉・自然塩・完熟柿。完熟柿の水分に合わせ、白玉粉を足しながら耳たぶの硬さに仕上げます。柿の甘さとバランスを取り、塩味はやや強めにします。

〈和え物〉
千切りした大根は、強めの塩でしっかり揉み、しなやかになってきたらヘタを取った完熟柿を合わせ交ぜます。
*小さいお子様とご一緒にクッキングを楽しめる一品です。
*大根と柿から出た揉み汁には、消化を助けるなどの栄養が含まれています。そのまま飲む、ドレッシングで使うなどでご活用ください。

・購入した袋に青い柿があった場合は、リンゴの近くに置いておくと、エチレンガス効果で早く美味しくなります。
・柿は皮ごと洗って、剥かずに食べてください。歯ごたえが増し栄養価も高まります。