北海道洞爺町にあるピュアフーズとうやは生産、加工、販売までを行う6次産業化を進め、赤シソを使ったシソジュースなど地元産にこだわった商品作りが注目されている。
同社は1983年に本来捨てられるものを加工して食べることを目的に「洞爺村つけもの研究会」を設立、2000年には農業所得の向上や持続性を考え法人化した。

手作業で赤シソを摘み取り収穫

洞爺の赤シソは道内90%を占める産地で、収穫は機械を使うのが一般的だが、シソのおいしさを生かすため手作業で摘み取り収穫している。この作業を毎年行い続けることで高品質な赤シソを栽培できているという。また、この種は洞爺以外に出さずに現在は4軒の農家が守っていることから幻の赤シソとも呼ばれている。

赤シソに囲まれるピュアフーズとうやの佐伯昌彦社長

ピュアフーズとうやの佐伯昌彦社長は「シソは機能性に優れ、関東方面では花粉症の時期に予防的役割でシソジュースが注目されている。特に赤シソはアントシアニンが多く含まれていることからアンチエイジング効果にも期待できる」とシソの魅力を語った。現在は道の駅やネット販売、スーパーではコープさっぽろで販売している。

また、佐伯社長は「農業は大規模で機械化されたものだけが農業ではなく、食文化が多様な日本では誰も作らないようなものを守っていくことが大切。それを継続していくために定年退職後の方々の労働力にも期待している」と意欲を見せた。

「美味しそまんじゅう」を開発したもりもとの尾形孝広専任課長

一方、商品展開では菓子製造のもりもとが洞爺の赤シソを使用した「美味しそまんじゅう」(税込み120円)を8月から販売している。もりもととしてはホクレンと共同開発した「北海道珠玉の果実ゼリー」に続く赤シソを使った商品となる。

同社は道産素材、農家を大切にしていきたいとの思いから積極的に道産品使った製品作りに注力している。

開発したもりもとの尾形孝広専任課長は「今までに葉を使った菓子を作ったことがなく、味の仕上がりが見当もつかず苦労した。フルーツを使ったような酸味と爽やかな色あいが特徴的でぜひ一度味わってほしい」と語った。

◇日本食糧新聞の2017年8月30日号の記事を転載しました。