グミ業界で企業の壁を越えた市場活性化の取組みが始まった。春日井製菓、カバヤ食品、カンロ、UHA味覚糖とソーシャルメディアマーケティング支援を手掛けるシェアコトと日本グミ協会は共同で、4月に「GUMMIT(グミット)」を発足させ4日、東京都内で「グミット」を初開催。9月3日の「グミの日」に向けた共同プロモーション内容を公表した。グミ市場は、この10年で市場規模が1.5倍に伸長し、17年も勢いを持続していて、共同プロモーションでさらなる市場拡大を狙う。

グミ好きの人も集まった「グミット」に参加したカンロの三須和泰社長は、「日本のグミは歴史が浅く、これからもさまざまなタイプの製品開発が行われ、市場は拡大すると考えている」とグミの市場成長性を強調した上で、グミット発足経緯を「日本グミ協会の呼び掛けで、メーカー各社がタッグを組みグミ市場の活性化に挑戦する」ことを目的にすると説明。「普段はライバル同士のメーカーが、手に手を取って取り組む試みはあまり例がなく、ドキドキワクワクしている。皆さんと一緒にグミ市場を盛り上げていければ」と参会者に呼び掛けた。

その後に行われた、パネルディスカッションには、春日井製菓販売の加藤玲奈氏、カバヤ食品の森陽子氏、カンロの入江由布子氏、味覚糖の十河佑樹氏、日本グミ協会の武者慶佑会長が参加した。

武者会長は、「グミット」の新メンバーに、菓子の量り売りを行う、「CANDY・A・GO・GO」が加わったとして、同社落合琢社長を紹介。落合社長は、来年に、フランス・パリに直営店を開店し、日本の菓子をパリで販売する計画を明らかにした。

9月3日の「グミの日」に向けた、共同プロモーションは、8月4日から9月3日、93人に93個のグミをプレゼントする「グミの日 フォトキャンペーン」をツイッター、インスタグラムで展開。「東西グミサンプリング」では、18日に大阪で、19日に東京でサンプリングを行う。9月3日の「グミの日」当日には、東京都内で5社による、グミパーティーイベント「超グミパ」を開催する。

同協会は、13年に武者会長がコンビニエンスストアで販売しているグミのボトムアップを目的に設立。

ツイッターやインスタグラムを中心に活動し、現在累計フォロワー数1万2000人。グミのパーティー「グミパ」やグミ写真展などイベントを通して日本のコアなグミファンとつながっている。

◇日本食糧新聞の2017年8月9日号の記事を転載しました。