ウナギに替わる食材として、近畿大学が開発したニホンナマズのかば焼きが生協の店舗にもお目見え–。神奈川県、静岡県、山梨県で事業を展開するユーコープの横浜・片倉店でも7月23日から土用の丑(うし)の日の25日まで販売した。今年は昨年よりウナギの価格が落ち着いて、片倉店でも国産1980円、中国産1280円だが、ナマズのかば焼きは1パック980円と価格面で大きな優位性はなく、品数などでもウナギが多い。

片倉店でも販売は手探り状態で、サンプリングも行わなかった。ただ、近大発ナマズはTVなどでも取り上げられていて、「組合員から事前に問い合わせがあり、試し買いもあったが、まだこれからの商品」という。供給元は日本生活協同組合連合会。PBであるコープ商品として扱う。

日本生協連は水産資源保護の観点から再生産可能な完全養殖ニホンナマズを用いた商品開発の検討を重ねてきた。今回はユーコープのほかにコープみらい、コープこうべ、長崎県のララコープ、生協くまもとが扱った。

◇日本食糧新聞の2017年7月31日号の記事を転載しました。