似たモノ商品徹底比較! テーマは【“本格派”カニ風味かまぼこ】 リアル追い求め値頃感も
昨今は、“カニ足”に似せた「カニ風味かまぼこ」が増えています。リアルを追求しているタイプは高価格帯もあれば値頃感のある商品もアリ。今回の「食品新製品トレンド」読者アンケートでは、後者で比べてみました。
★類似点・相違点のポイント★
エントリー1:カネテツデリカフーズ「ほぼカニ」
▽発売日=14年3月、全国▽価格/内容=200円(税込み)/90g▽商品特徴=まるで本物のカニのように、ほぐれやすくジューシーな味わいとなっている。特製黒酢入り和だしカニ酢付き。
エントリー2:スギヨ「大人のカニカマ」
▽発売日=17年2月、全国リニューアル▽価格/内容=158円(税別)/6本▽商品特徴=特別な色付け製法によるリアル感が楽しめる。口の中で広がる繊維のほぐれ感と、厚みや幅の最適比率によるボリューム感。第69回蒲鉾品評会で農林水産大臣賞を受賞。
エントリー3:日本水産「焼がに風味香味焼」
▽発売日=11年、全国▽価格/内容=210円(税別)/160g▽商品特徴=極細繊維のなめらかな食感が楽しめる。トマト色素と、パプリカ色素を使用している。
試食前は見た目のカニらしさがポイント
試食前では「ほぼカニ」(カネテツデリカフーズ)が見た目のリアルさと商品名の“ほぼ”に引かれ、“ダントツ”の人気を博しました。次点は「焼がに風味香味焼」(日本水産)。“焼き”によって、他の3品との差別化が成功したもよう。
アンケートでは「ホンモノらしいか否か」が評価の基準となっており、試食後はこれをクリアした「ほぼカニ」と「大人のカニカマ」(スギヨ)に軍配が挙がりました。
しかし、「サラダマリアージュ」(ヤマサ蒲鉾)も使い勝手のよさや、ふわっとした食感が食べやすく、メニューを選ばない汎用(はんよう)性が好まれていたようです。
昔とはまったく別モノ!
日常的な「カニ風味かまぼこ」の購買に関しては、購入する人とそうでない人とほぼ半々に分かれた。購入する人は8割がリーズナブルな製品であって、そのまま食べるほか、料理の一部に使うケースが多数見られました。
そういう観点からもコスパのよい「サラダマリアージュ」は、4品に中では“カニらしさ”は低かったものの、料理との相性でも評価されたことが理解できます。
一方、そのままを食べる人にとっては、こうした本格感のある商品の方が満足度は高くなっていました。
また、かつては購入していた、子どものころは食べていたという人も比較的多く見られたため、再購入の継続を促すためにも、昨今の本格感が増した商材についてもっとPRしてもよさそうですね。
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