辻学園調理・製菓専門学校、同栄養専門学校の生徒が熊本県の支援を目的に、同県の「あか牛」を使ったカレーを開発。3商品を7月20日から全国で発売している。
3年前から、日本各地の特産物を使った食品の開発を授業に取り入れている同校。商品開発で社会貢献につなげたいと、同県の「あか牛」の使用を決定した。約40人の生徒を8班に分け、競いながら開発した。

優秀作品に選ばれた「どーんとレンコンビーフカレー」「黒カレー」「和カレーゆず胡椒風味」の3品を、アイキューファームズ(大阪市中央区)が製造を担当しレトルトカレーとして商品化した。

発売に先立ち7月14日、記者会見が行われ、下畠照正校長は「学生たちの復興支援への思いとカレーの味が広がっていくことを願う」とあいさつ。続いて、同県大阪事務所の渕脇拡之次長が蒲島郁夫知事のメッセージを代読。「温かい支援に感謝する。当県の食材を全国に知っていただく、またとない機会となった」と感謝の意が伝えられた。

その後、同県の人気ゆるキャラの「くまモン」が応援に駆け付け、会場を大いに盛り上げていた。

3品ともに、メーカー希望小売価格600円。売上げの一部を復興支援に寄付する意向だ。

◇日本食糧新聞の2017年7月26日号の記事を転載しました。