「大豆ミート」をテーマ食材とした第16回シダックスグループ料理コンテストの本選大会で、全国1177作品の応募から選抜された21作品の考案者によるプレゼンで最優秀賞5作品がこのほど決定した。受賞作品は2022年度、受託先の社員食堂・病院・高齢者施設・保育施設などでメニューとして提供する。
 

コンテストについて志太勤一会長兼社長は「大豆ミートレシピが1177点集まった。全社員がサスティナブルフードといわれる大豆ミートに関心を寄せ、社会解決型企業として今後の新たなイノベーションを生み出す挑戦に期待したい」として、商品は単品メニューのみならず、小鉢や冷凍商品など給食メニューとしての新たな展開のヒントがあったと述べた。

プレゼンでは「大豆臭を和らげるためにカレー粉やニンニクを使用、水ではなく豆乳で戻した。また、コスパが良く、炒め玉ネギで風味をアップさせ、レンコンをつなぎに使うことで形状をしっかり作れた」などの工夫が発表され、メニューも今話題の台湾料理「魯肉飯(ルーローハン)」風などトレンドを押さえつつ、高齢者福祉施設では常食から刻み食まで同一で提供可能なレシピや保育園児には「大豆がお肉に変身!」など食育も考えたメニュー展開が紹介され、作り手にも喫食者にも配慮されたレシピが最優秀賞となった。

シダックスグループは、環境や動物福祉に配慮した、持続可能な体制で生産・加工された食材を「サステナブルフード」と定義しており、SDGs推進の視点から今回のテーマ食材を選定した。

最優秀賞受賞作品は次の通り。
〈SCF部門〉▽SDGs☆大豆ミートの魯肉(ルーロー)風=古株裕子さん(調理師/SCF東京支店銀行内社員食堂所属)▽大豆ミートと豆乳ポテトのチーズパン粉焼き~揚げないコロッケ仕立て~=井上康介さん(調理師/SCF中四国支店 テレビ局内社員食堂所属)〈SF部門〉▽NOミート!ソイミートのパン粉焼き~パセリのヨーグルトソースを添えて~=長岡伶奈さん(管理栄養士/SF東京支店病院内食堂所属)▽大豆ミートdeアッシュパルマンティエ風=渡辺雄人さん(管理栄養士/SF西関東支店高齢者施設内食堂所属)〈保育部門〉▽「辛味なし!ガパオライス」=金田美穂さん(栄養士/SF保育給食事業本部保育園内食堂所属)

※略称表記=SCF=シダックスコントラクトフードサービス/SF=シダックスフードサービス/SDH=シダックス大新東ヒューマンサービス

◇日本食糧新聞の2022年1月24日号の記事を転載しました。