異業種が協力し、働く女性の健康をサポートする取組みを開始する。ジャパンフリトレー、帝人、ティップネス、ポッカサッポロフード&ビバレッジの4社は共同で「HER-SELF女性の健康プロジェクト」を9月29日に発足させた。

プロジェクトでは、女性個人と働く環境を整える企業の双方へのアプローチで健康と経済への貢献を目指す。具体的には、働く女性に対する健康で活躍するための情報提供と、企業に対する女性の健康への理解促進・環境整備のためのサポートを実施する。女性の健康に寄与し、仕事でベストパフォーマンスを出せる状態・長く働き続けられる状態を目指す。

また、女性の健康状態に起因する経済損失を削減して、日本全体の経済成長に貢献する。さらに、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標5「ジェンダー平等を実現」、目標8「働きがいも経済成長も」に貢献する。

同日、オンラインで開催した発表会で理事長に就いたジャーナリストで相模女子大学特任教授の白河桃子理事長は、「今まで女性の健康は、自助に頼る部分が多かったが、つらい時に相談でき、休みたい時に休める共助の場が広がってほしい。さらに不妊治療助成、産後うつ防止のためパートナーの男性が産休を取れるなど公助のさらなる支援も求められる。私たちの活動が女性の健康という課題を通して、誰もが生きやすい社会への一助になることを願っている」とあいさつした。

ジャパンフリトレーの岩崎直哉社長は「当社は女性の健康を考え昨年、『腸会議』を開催した。今年はさらに進化させ、女性の働き方の向上に取り組む。当社では、2年前からフル在宅の規定を導入した」とあいさつした。

第二部では、ジャパンフリトレー主催の「オンライン腸会議20~ながら腸活のススメ~」を開催。ジャパンフリトレー商品部の大濱貴子氏が、同社が実施した新生活様式での「腸活」に対する意識調査において、半数近くの人がお腹の不調を感じており、普段の生活では約4割の人が食物繊維を意識して摂取していると回答し、「腸活」への関心が高まったことが分かり、腸活を継続するに当たって重要なことは「手軽さ」「楽しく」が上位に上がったことを説明。

さらにゲストに料理研究家の和田明日香氏、腸活に見識のある医師石原新菜氏、フィットネスインストラクターの福池和仁氏を迎えトークセッションを行い、手軽に楽しく腸活を取り入れられるよう、「ながら腸活」レシピやエクササイズを紹介した。

◇日本食糧新聞の2020年10月7日号の記事を転載しました。