豚の角煮をカツにし、ふんわりとろとろオムレツをのせたアイデアカツ丼の名物ランチが話題の炭焼きバル「炉端バル さま田」。この店の人気まかないが、名物カツ丼とどこか似た風情のオムレツのせあんかけ炒飯。チャーシューの端材を具材にした炒飯に、長ネギ、刻んだガリのキンピラ、ランチのカツ丼用豚角煮の端材を使ったあんをかけ、オムレツをのせた一品だ。

キンピラガリがアクセントに

このまかないの味の決め手になっているのが、夜の人気メニュー「さま田のポテサラ」に使用されている自家製のガリのキンピラ。爽やかなショウガを甘辛い味付けで炒めたガリのキンピラは、定番料理をひと味もふた味も変えてくれる優秀食材だ。味の絶妙なアクセントとなる食材として、同店ではまかない料理に使われることも多い。

甘辛く炒めたガリのキンピラは味のアクセントに最適

あんかけ炒飯には珍しい、上にのせられたとろとろオムレツもうれしい。オムレツはコストが安いながらも食べ応えがアップし、見た目の魅力が気分をアゲてくれるという、まさにまかない向けのアイテムだろう。

同店では注文が殺到するランチの名物カツ丼にのるオムレツは、注文が入るごとに一つ一つ手作りしており、手際のよい調理が求められる。まかないで作るオムレツは、その練習にもなっているようだ。

「さま田のポテサラ」(580円、税込み) 自家製ガリのキンピラ、グリルベーコン、スクランブルエッグを添えた、同店の人気メニュー

●店舗情報
「炉端バル さま田」
所在地=東京都千代田区神田佐久間町3-21-6 第1ヤマコビル1階

◇外食レストラン新聞の2020年4月6日号の記事を転載しました。