家庭炊飯の減少を受け、時短に特化した炊飯器が誕生する。タイガー魔法瓶が8月1日に発売する「圧力IH炊飯ジャー〈炊きたて〉JPK」シリーズだ。女性の社会進出で時短・時産家事への関心が高まる中、少量ご飯の高速炊飯や、冷凍・解凍ご飯のおいしさ、スイッチ一つで多様な料理が作れるなど、共働き世帯にうれしいメニューが満載となっている。

「少量高速」メニューでは、1合が約17分で炊けるため、時間のないときでも炊きたてご飯が楽しめる。「冷凍ご飯」メニューでは、冷凍したご飯にありがちなパサつきや、レンジ再加熱独特のべたつきを解消した。

時短でもう一つのウリが「調理」メニューだ。食材と調味料を入れて時間をセットすれば、火を使わず「ほったらかし」調理が可能。「クックパッド」でレシピを掲載している。沸騰温度に近い高温で煮た後、徐々に加熱温度を下げて煮込むため、味がよく染みるメリットがある。

そのほか、しっかり食感ご飯の「寿司」や「カレー」、冷めてもおいしい「弁当」など用途に応じて炊き分ける。

また、白米の甘み・うまみ・香りを最大限に引き出す「極うま」メニューも搭載し、吸水行程で通常の白米メニューの2倍時間をかけることで、コメの芯まで水を吸わせることで可能とした。

同品は「圧力土鍋炊き」で、もっちり・しっかり食感のご飯が炊けるほか、熱封・遠赤土鍋コーティングの内なべを採用。この遠赤効果や蓄熱性、多層釜の熱伝導性により、吸水・昇温・蒸らし各工程でコメにしっかり効率よく熱を伝え、良食味高速炊飯を可能にしたという。

シリーズ機種は、ホワイトが「JPK-A100」=写真=、「同180」。ブラウンが「JPK-B100」「同180」を揃え、オープン価格となっている。

◇日本食糧新聞の2019年7月8日号の記事を転載しました。