管理栄養士ライターゆきです。暖かさも感じられ春らしくなってきましたね。今回ご紹介するのはそんな春らしい食材のひとつである鰆(さわら)を使った簡単レシピです。さわらはほぼ年中スーパーでお目にかかれますが、名前に春という字が入っているだけで季節感があふれる春に人気な魚です。
今回はさわらのホイル焼きと下味冷凍もできる醤油焼きの二品をご紹介します。どちらもフライパンを使わず、洗い物が少ない簡単レシピです。今日の夜ご飯にいかがですか?

さわらを買う時のポイントは

さわらは秋から春にかけてが旬の白身魚です。見た目が細長いので、そこから狭い腹、狭腹(さはら)と名付けられました。春になるとさわらは瀬戸内海へ押し寄せてよく獲れるようになるので漢字では魚へんに春と書き、鰆(さわら)と呼びます。

このように春にさわらというのは瀬戸内ならではであって、関東では冬に獲れる寒ざわらの方が脂がのっておいしいとされています。ちなみにさわらは出世魚で幼名は「さごし」です。「さわら」も「さごし」もスーパーで見かけることがあるかと思いますが、同じ魚です。

さわらをスーパーで買う時のポイントですが、切り身を買う際は体に光沢があり、斑紋や血合いが鮮やかで身が崩れていない張りのあるものを選びましょう。

さわらのホイル焼き

【材料】(1人分)
さわら 1切
えのき 1/4袋
長ネギ 1/8本
酒 小さじ1
塩 少々
こしょう 少々
油 適量
レモンまたはすだち  あれば

【作り方】
1.長ネギは5mm幅の斜め切りにし、えのきは半分に切って食べやすいようにさいておく。

2.さわらは両面に塩をふり、水気が出たらキッチンペーパーで拭き取る。

ラップやアルミホイル、牛乳パックなどの上で下味調理をするのも洗い物が減る簡単レシピのポイントですよ。

3.25×25cmのアルミホイルに油を薄く塗り、その上にえのき、さわら、最後に長ネギをのせて酒とこしょうをふりかける。

4.アルミホイルで包み込み、魚焼きグリルで10分加熱する。

包み方はまず上と下を合わせ、合わせ目を折り込み、次に両端を折り込みます。

5.アルミホイルの真ん中を開いて出来上がり。

レモンやすだちなどを飾ると見た目も良く、香りや酸味もあいまって薄味でもおいしく食べられますよ。

ホイル焼きというだけで、簡単レシピなのに手が込んでいるように見えます。料理をする時間がなかなかとれない忙しい日の夜ご飯にもぴったりです。

さわらの醤油焼き

今回は下味冷凍のレシピでお伝えしますが、すぐに食べたい場合は冷凍せず、そのまま加熱調理していただけます。

【材料】(2人分)
さわら 2切
醤油 大さじ2
みりん 大さじ2

【作り方】
1.ジッパー付きの袋に醤油とみりんをいれて、その中にさわらを漬け込む。

2.空気をしっかり抜いて、さわらが重ならないようにし、冷凍保存する。

冷凍せずにそのまま調理する場合は30分ほど漬け込んでください。冷凍保存は1ヵ月ほどもちますので、いつ作ったか忘れないように袋に日付を書いておくと良いでしょう。

3.解凍後はさわらの水気を軽くキッチンペーパーで拭き取り、魚焼きグリルで10分加熱し、出来上がり。

夕食に調理する際は、朝から冷蔵庫に移して解凍しておくか、もしくは調理の直前に流水にて半解凍にしてください。

魚を焼く際にアルミホイルを敷く場合は、写真のようにアルミホイルをくしゃくしゃにしてから敷くと魚がくっつきにくくなります。

アルミホイルがない場合は、魚焼きグリルの網にお酢を塗ると魚の身が崩れずに焼けますよ。焦げやすいので火加減に注意してください。

醤油焼きは味がしっかりしているのでお弁当などにもぴったりです。調味料も醤油とみりんが1:1で覚えやすく、簡単なのでぜひお試しください。