管理栄養士ライターのゆきです。今回はとても甘くておいしい新玉ねぎのレシピをご紹介します。忙しい日にあと一品おかずが欲しいという時に簡単に作れる電子レンジを使った時短レシピです。玉ねぎはまるごと加熱するので包丁もほぼ使わず楽に作れますよ。
まだまだ寒い日もありますがスーパーへ買い物に行くと春らしい食材が並んできましたね。菜の花やそら豆、たらの芽や春キャベツ、新玉ねぎなど季節にしか味わえない食材を献立に取り入れていきましょう。

新玉ねぎは加熱するととろけるような食感に

新玉ねぎと普段見る茶色い玉ねぎの大きな違いは、干されているかどうかというところです。新玉ねぎは旬の春に採れたてのまま出荷されるのに対して、普段見る茶色い玉ねぎは収穫後に干して保存性を高めた状態で店頭に並びます。

つまり、新玉ねぎは茶色い玉ねぎのように日持ちしないので、手に入ったら冷蔵庫で保存して早めにいただきましょう。そんな新玉ねぎですが、辛味が少なく甘みがあり、水分が多く、やわらかいのが特徴です。

もちろんそのまま生のサラダでいただいてもおいしいのですが、加熱するとさらにやわらかくとろけるような食感でまた違ったおいしさがありますよ。

新玉ねぎのまるごとレンジ蒸し

今回は玉ねぎの上からかけるソースを2種類ご紹介します。あっさり味のマヨポンソースとご飯がすすむ甘辛い甘味噌だれです。どちらでもお好きなほうをお試しください。

【材料】(4人分)
新玉ねぎ 1個

<マヨポンソース>
マヨネーズ 大さじ1
ポン酢 大さじ1
かつお節 あれば

<甘味噌だれ>
味噌 小さじ1
酒 小さじ1
みりん 小さじ1
砂糖 小さじ1
青ネギ あれば

【ソースの作り方】
<マヨポンソース>
マヨネーズとポン酢を混ぜ合わせておく。

<甘味噌だれ>
調味料すべてを耐熱容器に入れて軽く混ぜ、ラップをかけて電子レンジ600Wで20秒ほど加熱して再び混ぜ合わせておく。

【作り方】
1.新玉ねぎを洗って先端と根を切り落とす。

2.新玉ねぎを耐熱用の器にのせてラップをかけ、レンジ600Wで5分加熱する。

電子レンジは製品によって若干加熱時間が異なる場合があります。竹串で玉ねぎを刺してみてまだ完全に火が通ってないようでしたら、30秒〜60秒ほど延長してみてください。

3.マヨポンソースもしくは甘味噌だれのお好きなほうをかけて出来上がり。

マヨポンソースにされる場合はかつお節を上に散らすのも良いでしょう。

甘味噌だれの場合は青ネギを散らすときれいですよ。

野菜をレンジで調理すると栄養面でメリットが

忙しい主婦の時短料理に欠かせない電子レンジですが、調理時間が短くなるというメリット以外にも良いところがあります。今回のように野菜の加熱をレンジで行うことで、栄養素が失われにくいというところです。

ビタミンなど野菜のもつ栄養素は加熱されると壊れやすいものや、水に溶けやすいものも多くあります。熱だけでも栄養が失われていくのに、切って水にさらしたり、ゆでたりする調理法が加わると栄養素はさらに失われるということになります。

そう考えるとレンジは食材のもつ水分だけで加熱され、水を必要としないので栄養素も保たれやすいですね。例えばブロッコリーだとゆでるよりもレンジで加熱したほうがビタミンCの含有量が1.5倍になるといわれています。

ほうれん草や小松菜のような葉物野菜はどうしても水にさらしたり、ゆでたりしないとアクが残るのでレンジ調理には不向きですが、今回のような玉ねぎをはじめ、大根、人参、かぼちゃ、ピーマンなど多くの野菜がレンジ調理可能です。

まだまだ寒い日もありますので、電子レンジで温かい野菜料理をぜひお試しください。