子どもが喜ぶ肉いなりも!金沢名物おでんを手作り【レシピ付き】
石川県金沢市のお隣にある河北郡在住の北陸家庭料理研究家・大象みかです。石川県はおでんの消費量が日本一といわれています。「金沢おでん」はテレビ番組でもよく取り上げられており、今では金沢の名物料理になっています。家庭でつくる「金沢おでん」と、アレンジ料理として「おでんをつかったカレーうどん」を紹介します。
金沢おでんの特徴は?
金沢おでんとは、香箱ガニ(ズワイガニの雌)の甲羅に身を詰めた「カニ面」、バイ貝、車麩、赤巻(赤いかまぼこ)、肉いなりなどが入っているのが特徴です。だしは昆布や鰹節ベースのものや、大野町のしょうゆをつかっていたり、お店ごとのちがいはありますが、どれもあっさりとした味が多いです。
参考サイト:
香箱ガニが特徴の「金沢おでん」金沢を彩る
だんだん寒くなってくるとアツアツのおでんが食べたくなりますね。でも、おでんはつくるのに時間がかかってしまいます。そこで、休日の朝からつくって晩御飯にしたり、もしくは、日曜日につくって月曜日に食べるというのはいかがでしょうか。
カニ面やばい貝はなかなか手に入らないので、今回は、薄揚げの中に挽き肉などを詰めた「肉いなり」を入れて、金沢おでんらしさを出そうと考えました。ハンバーグのような具材をつかうので、子どもも喜ぶおでんになりますよ。ほかに車麩、赤巻も入れて金沢おでんをつくってみます。
さらにアレンジ料理として、おでんをつかったカレーうどんを紹介します。
金沢おでんのレシピ
【材料】(2人分)
大根 10cm
人参 1/3本
車麩 2個
牛すじ 2本
卵 2個
こんにゃく 1/3枚
ちくわ 2本
赤巻 6cmくらい(80g)
巾着用油揚げ(いなり寿司につかうタイプ) 2枚
かんぴょう 40cmくらい
合い挽き肉 80g
玉ねぎ 1/4個
卵 1/2個
パン粉 大さじ1
水 3カップ
昆布 6cm×12cm
〇しょうゆ 大さじ2
〇酒 大さじ1
〇砂糖 小さじ1
〇ほんだし 小さじ1
※アレンジ食材として、うどん1玉、カレールー、刻みネギを適量用意します。
【作り方】
1.昆布は鍋に水を入れて1時間ほどつけておく。卵2個は水から15分茹でて、茹で卵にして殻をむいておく。車麩は水かお湯で戻す。
2.大根は2.5cmくらいの厚さに切り、皮をむき、水か米のとぎ汁で下茹でする。人参は5mmくらいの厚さに切り飾り切りをする。飾り切りをした人参の切れ端は肉いなりに入れるので残しておきます。
3.かんぴょうは水で戻し、塩もみして、水で洗う。そのままだと太いので、キッチンばさみで幅を1/2にカットしておく。
油揚げに熱湯をかけて油抜きし、正方形の揚げの一辺を包丁で切り込みを入れる。玉ねぎ、(2)の人参の切れ端をみじん切りにして、挽き肉、パン粉、溶き卵と一緒によく練る。油揚げに練った具材を入れて、かんぴょうで結ぶ。
4.赤巻は1cmくらいの厚さに切り、竹串に刺す。ちくわは1/2に切り、こんにゃくは厚ければ1/2の薄さに切り、三角形に切っておく。牛すじは、今回は最初から竹串に刺さったものをつかっています。
5.昆布と水を入れた鍋に〇の調味料を入れ、具材を入れて煮る。味がしみ込めばできあがり。1時間以上煮た方がよいでしょう。火を止めて冷める過程で具材に味がしみ込みます。
金沢おでんを味わってみよう!
下は煮た翌日の写真ですが、具材によく味がしみて、味がしっかりついています。大根、こんにゃく、ちくわなどのおでんの定番の具材もあっさりと食べられます。大人はからしをつけて食べるとピリッとしてさらに食が進みそうです。
車麩もかむごとに昆布だしの味がしみ出て、やわらかい食感を楽しむことができます。赤巻は見た目も鮮やかで、かまぼこの旨みも感じます。牛すじはコリコリとした食感でおでんには欠かせませんね。
子ども向けにおでんをお皿に盛りつけてみました。具材を一口大に切って、お弁当用のピックで刺すと食べやすくなりますね。肉いなりも大きいので半分に切ってみました。
肉いなりはロールキャベツのような、ハンバーグのような風味で、子どもも喜びそうです。油揚げと挽き肉の相性も抜群です。
金沢おでんをカレーうどんにアレンジ!
おでんはたくさんつくるとあまる場合がありますね。おでんの具をお玉に1杯ほどと、水を1カップ入れて、カレールーを1ブロック(約20g)入れます。そこに、うどんを1人分入れて煮込みます。
おでんの具は一口大に切っておいた方が食べやすいでしょう。うどんに刻みネギをかければできあがりです。
食べてみると「和風だしの効いたカレーうどん」になりました。あっさりと食べやすいです。大根やちくわ、赤巻もカレー味に合いますね。
皆さんも休日に金沢おでんをつくってみてください。少し時間はかかりますが、温かいおでんを囲むと家族の会話も増えますよ。カレーうどんにアレンジすることもできるので2度楽しめます。
寒い季節に体が温まるおでんを食べて、冬を乗り切りましょう。
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