千葉県習志野市在住の管理栄養士の宮崎亜矢です。
幼稚園に通うお子様をお持ちのママさん方、お弁当メニューって迷いますよね。なるべく子どもの好きな食材を入れてあげたい、でもマンネリ化は避けたい、と日々葛藤があるかと思います。今回は、お弁当における彩りの重要性についてお話していきます。きっと新しいお弁当メニューを思いつくことでしょう。

子どもにとってのお弁当の役割

幼稚園で食べるママの手作りお弁当には、子どもにとってさまざまな役割があります。幼稚園によって異なりますが、1週間の中でお弁当の日と給食の日を交互に織り交ぜている園が多いかと思います。その中でのお弁当の役割は、以下のようになります。

食への関心を高める・・・お弁当に美味しそうな1品が入っていると、食べ物への関心が湧いてきます。

手作りお弁当への喜びや感謝を実感・・・ママが作ってくれたお弁当は、子どもにとっては本当に嬉しいものです。

1人1人違うお弁当を食べることへの特別感を実感・・・みんなで同じものを食べる給食とは異なり、自分だけのお弁当には特別感を感じます。

これらの役割を意識しながら、子どもが喜ぶお弁当を作ってあげたいですね。

お弁当箱を開けた瞬間のイメージ

幼稚園でお弁当を開けた瞬間の子どもの様子を想像してみてください。その様子は親は実際に見ることはないけれど、きっとワクワクした気持ちでお弁当箱を開けていることでしょう。

お弁当箱を開けた瞬間の喜びで、その日の子どもの食欲はほぼ決まると言っても過言ではありません。多くの子どもは、見た目で食べ物の美味しさ判断します。よっぽど食べ慣れている物以外は、見た目のインパクトが子どもの食への判断基準になるのです。

このような子どもの純粋な単純さを良い意味で活用するためには、お弁当の彩りがとても重要になってくるのです。

お弁当は彩りが命 ~信号弁当~

上にも記したように、お弁当箱を開けた瞬間の彩りのインパクトは大切であり、子どもの食欲をかき立てる要因になります。実際にオススメしたい彩りは、以下のようになります。

赤色・・・エネルギーを感じることができ、見ただけで元気になれそうな活発な色です。

黄色・・・とても明るい色で、楽しい気分を感じることができます。

緑色・・・気持ちが落ち着く色で、穏やかな気分を味わうことができます。

これらの3食を用いた通称「信号弁当」を心掛けて、子どもの日々の成長を応援したいですね。

信号弁当にオススメしたい食材

上記に記した信号弁当の彩りの基本となる赤色,黄色,緑色にオススメしたい食材を紹介していきます。

赤色・・・トマト(ビタミンCが豊富)、にんじん(β-カロテンが豊富)

黄色・・・かぼちゃ(β-カロテンが豊富)、卵(栄養価が高い)

緑色・・・枝豆(良質のたんぱく質が豊富)、小松菜(緑黄色野菜)、ブロッコリー(ビタミン類が豊富)

彩りと栄養価に気遣いながら、子どもが喜ぶお弁当を持たせてあげたいですね。子どもがお弁当箱を開けた時の様子を想像しながら、作ってみてください。きっとママの愛情もいっぱいプラスされたお弁当ができあがることでしょう。