佐賀のりは今が旬!おいしく焼くコツを海苔師に聞いてきた
佐賀県神埼市在住のほどほど頑張る料理好きライター・イワハシです。今までの人生のほとんど全てを佐賀で過ごしてきましたので、佐賀の名物はいろいろと食べてきました。今回は佐賀県の名物の中でも特に全国的に有名な「海苔」について紹介していきます。今回は美味しい海苔の選び方・食べ方を現役の海苔師(海苔を作る人のことをこう呼びます)に聞いてきました!
14年連続生産量・販売額日本一!その美味しさとは?
朝食のお供として定番である海苔ですが、実は佐賀県は全国トップの海苔の生産地で海苔の生産量・販売額ともに14年連続日本一を達成しております。もしかしたら皆さんが何気なく食べている海苔は「佐賀のり」かもしれませんね。
佐賀の海苔は非常に風味がよく、口にした時に口溶けが柔らかく、口の中にとろけるような甘さと風味が口いっぱいに広がるのが特徴です。
その美味しさを生み出すのが、海苔養殖が行われている「有明海」です。有明海には多くの河川から栄養豊富な水が流れ込んできており、海水と混じり合うことで柔らかく口溶けの良い美味しい海苔ができるそうです。
そんな美味しい海苔を作っている現役バリバリの海苔師の方に、海苔を美味しく食べる方法を教えていただきました!
海苔の美味しさは保存方法と焼き方がポイント
今回お話を伺った海苔師の川崎さんによると「変わった食べ方をしなくても適切な保存方法を取って、食べる前に焼くとそれだけで十分に美味しい」とのことです。
もちろん作りたての海苔はそのまま食べて良いのですが、日数が経って味が落ちてしまった海苔もひと手間かけることで美味しく食べることが出来るそうです。
いったいどんな方法なのでしょうか?保存方法と焼き方をそれぞれレクチャーしてもらいました!
海苔は日光を避けてアルミの袋などに密封して入れる
こちらは海苔師の川崎さんが販売している海苔のパッケージです。アルミの袋で包装されていますね。海苔は光に触れてだんだんと劣化していきます。お店などで透明な袋に入った海苔を見かけたことがあるかもしれませんが、本来は光を通さない容器に入れた方が状態を良く保存できるそうです。
なので、アルミの袋や缶に詰められた海苔を選んで買う、もしくは海苔を買ったらアルミの容器に入れて保管するのが良いそうですよ。湿気も嫌いますので乾燥剤も一緒にいれておくとなお良いでしょう。
海苔はオーブンなどで時々取り出しながら焼く
海苔を1番美味しく食べる方法は焼くこと!少し手間がかかりますが、海苔の風味やうま味、口溶けの柔らかさを最大限引き出せる食べ方だそうです。
家にあるオーブントースターなどで数秒間焼くだけでOKです。ただ、気をつけなければいけないのは焼き過ぎです。海苔は薄いのですぐに焦げ付いてしまいます。なので、こまめにオーブンから取り出して温度を上げ過ぎないように焼きましょう。
海苔師の川崎さんに焼く前の海苔と焼いた後の海苔を見せてもらいました。右側の海苔は黒っぽくなっている部分があるのがわかるでしょうか?これが劣化して変色した部分です。対して左側が焼いた海苔ですが、きれいな緑色をしているのがわかるでしょうか?
上手に焼くとさっと緑色に変化しますので、色を見ながら少しずつ焼いてみましょう。
海苔は冬が一番美味しい
海苔は基本的には1年中出回っているのですが、その中でも海苔の摘み取りが始まる11月から3月頃までが特に美味しい海苔が出回ります。「新海苔」と呼ばれ、柔らかく香り高いのが特徴です。それが日本一の「佐賀のり」ならばなおさらですね!
風味が強い海苔はおにぎりに巻いても当然美味しいですが、お酒にぴったりのおつまみにも。
一番海苔が美味しいこの時期こそ、ご家庭でひと手間かけて美味しい海苔を楽しんでみるのはいかがでしょうか?
コメント
記事コメント投稿サービス利用規約に同意の上ご利用ください。