歌舞伎町ホストクラブでマグロ解体ショー! マグロが舞うカオスな空間
新宿歌舞伎町で創業48年目を迎え、在籍ホスト60名を超える老舗ホストクラブ、「クラブ愛本店」。ホストクラブをメジャーな存在に押し上げた、業界のパイオニア的な名店だ。この愛本店で昨年11月、ハウスミュージックに合わせてマグロ解体職人が巨大なクロマグロを解体するという、突き抜けたイベント「マグロハウス」が開催された。
DJによるハウスミュージックに乗って…
「マグロハウス」は、パーティークリエーター/DJのアフロマンス氏がプロデュースしている。「キラキラの魚とマグロを包丁で解体する音は、ハウスミュージックにハマる」というアフロマンス氏のぶっ飛んだセンスで考案された、新感覚のエンターテインメントだ。
しかし、なぜ老舗ホストクラブで、この弾けたイベントが開催されることになったのか。
愛本店は、長い歴史を誇る正統派ホストクラブとして業界に君臨してきたが、一方でマンネリ化した印象を持たれがちだった。同店を展開するGROUPDANDYの女性広報・岳野氏によると「そんなイメージを一新し、『いつも新しいことに取り組んでいる元気な場』という愛本店の本来の持ち味を改めて認知させたい」として、このイベントを仕掛けるに至ったという。
イベント当日は、アフロマンス氏のDJによるハウスミュージックに乗ってマグロの頭をかぶったお客が舞い踊り、板前ルックの美人ダンサーが魅惑のダンスを披露。
店内がヒートアップする中、ふと見回すと客に混ざって一緒に盛り上がる超絶イケメンホストたちの姿も。初来店したお客の「せっかくだからホストとおしゃべりしてみたーい」という期待を裏切らない趣向が心憎い。
自分も参加できる体験を
そんなカオスな空間にマグロを高々と掲げ、マグロ解体職人がいよいよ登場した。この日、用意されたのは、約70kgもの巨大クロマグロ。ハウスミュージックに乗りながら職人が包丁を入れ、手際よく器に盛って客に配ると、あちこちで歓声が上がった。
とにかく店内は終始、華やかな盛り上がりを見せ、そしてマグロは超一級においしい。来場者に「愛本店=よくわかんないけど楽しいコトをやってる場所」との強い印象が焼きついたのは間違いない。
このイベントを仕掛けたアフロマンス氏に、「もし、一般の飲食店で集客イベントをやるなら、どんなものが時代に合っているか」と最後に尋ねてみたところ、「今の消費者は受け身では物足りないと感じ、自分も参加できる体験を求めている。例えば、何かを作らせるなど、客を巻き込む仕掛けを考えるといいのではないか」との回答を得た。
経営=ジーディー
店舗所在地=東京都新宿区歌舞伎町2-22-5 叙々苑第2ビル地下1階
開業=1971年
卓数=56卓
営業時間=19時~24時45分。毎月1、16日休(臨時休業あり)
1日平均集客数=約30人
初回料金=5000円(2時間・焼酎またはブランデー1本付き)
◇外食レストラン新聞の2018年2月5日号の記事を転載しました。
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