ミシュラン1つ星シェフが伝授!名産りんごとカルヴァドス酒のスフレ【レシピ付き】
フランス北西部ノルマンディー地方在住のトラベルコーディネーター小川裕子です。収穫の秋、ノルマンディーではりんごや洋梨の栽培が盛んで、10月末から11月上旬は収穫祭が各地で行われております。
ノルマンディーの名産品「りんご」の収穫祭も行われており、今回はシードル街道沿いにあるBeuvron en Auge (ブヴロン・オン・オージュ村)で行われていたシードル祭りへ行って参りました。村にあるミシュラン1つ星レストラン「Le Pavé d’Auge ル・パヴェ・ドージュ」のシェフより、大人のデザートを教えて頂きましたのでご紹介いたします。
シードル街道沿いにある「フランスの最も美しい村」
今回訪れたのは、パリから北西へ200キロほど離れたところにあるBeuvron en Auge (ブヴロン・オン・オージュ)という小さな村。メルヘンチックな街並みが残るこの村は「フランスの最も美しい村」に認定されており、またRoute du Cidre(シードル街道)の中に含まれています。
「フランスの最も美しい村」として認定されている村は、フランス全土でも150ほどしかなく、「人口が2000人以下であること、最低2つの遺産(歴史的建造物や遺跡など)があること」、など厳しい規定があります。
それだけに街並みは魅了されるものがあり、日本人観光客の方にも大人気の村です。そして人気の一つには、この小さな村にあるミシュラン1つ星レストラン「 Le Pavé d’Auge ル・パヴェ・ドージュ」が。シードル祭りのプログラムの一つにこちらのレストランのシェフによるお料理デモンストレーションがあると聞き、レストラン厨房へ伺ってきました!
シードル祭りの主役、「りんご」を使ったデザート
ノルマンディーの伝統的な木組み建築が魅力的なこちらのレストラン。昔はホール(市場が開かれていた場所)だったようです。裏口から厨房へ直接入らせて頂くことに。こちらで25年間シェフをされているJerôme (ジェローム)氏が笑顔で出迎えて下さいました。
今回は「シードル祭り」ということもあり、主役は「りんご」。厨房に入ると、すでに焼きりんごが用意されておりました。この焼きりんごと、「りんご」から造られる蒸留酒でアルコール度数40度の「カルヴァドス酒」を使い、「Soufflé au calvados et pommes りんごとカルヴァドス酒のスフレ」を教えてくださいました。
りんごとカルヴァドス酒のスフレ、お味のほうは?
材料と作り方をご紹介します。
<事前に準備しておくもの>
りんごは大きめの青りんご「グラニー・スミス」を使用、芯をくり抜き1cmくらいの厚さで輪切りにし、フライパンで焼いておく。
<材料> 2人分
・卵白 200g
・砂糖 100g
・クレーム・パティシエール(カスタードクリーム) 120g
・ビスケット
・カルヴァドス酒 少量
<作り方>
- 耐熱性の小さな容器にバターを薄く塗り、その上から砂糖をまぶす
- 卵白に砂糖を加え泡立て、120グラムのクレーム・パティシエールと合わせる
- 容器の半分ほどに(2)を入れ、カルヴァドス酒をしみこませたビスケットを入れ 最後に焼きりんごをのせる
- 200度のオーブンで9分焼く
オーブンから取り出した後の綺麗に膨れ上がったスフレに感動でした。口の中に入れた途端に、ふわーっと、とろけるような食感。りんごのさわやかな酸味とほどよいクリームの甘さが絶妙に合います。またビスケットとりんごに絡めてあるりんごのブランデー「カルヴァドス酒」の香りが広がり、アルコールもほどよく効いていて、まさに大人のデザートでした。
パリからも日帰りで立ち寄れるBeuvron en Auge (ブヴロン・オン・オージュ村)、是非お立ち寄りくださいませ。
<取材先>
Le Pavé d’Auge
住所 Le Bourg, 14430 Beuvron-en-Auge
電話 02.31.79.26.71
シェフ Jerôme Bansard 氏
コメント
記事コメント投稿サービス利用規約に同意の上ご利用ください。